「高野の祝」が、その始祖大名草彦命を奉祀するという。 この地は伊香郡最古の寺院、己高山諸寺(五ヶ寺)であり、境内には関係の己高山満願寺と称する薬師堂がある。 飛地境内地に式内天比々伎命神社がある。 |
重要文化財 木造伝教大師坐像 高月町高野・高野神社(大師堂安置) 一躯 鎌倉時代 弘安6年(1283)院信作 檜材寄木造 彩色 玉眼 像高75.8cm 伝教大師最澄像と伝えるが、鋭く前方を凝視し、右手に独鈷杵、左手に念珠を執る姿から「叡山中興の祖」と称された慈恵大師良源(元三大師)の肖像と考えられる。 頭部は前後に三材を寄せ、内刳りを施し玉眼を嵌入。体部は左右に各一材を、さらにその両脇に一材を寄せ内刳りを施すなど、細かく寄木している。朱唇・衲衣の黒色などがわずかに残り、頭髪・顎髭の毛跡を写実的に描くなど洗練された手法が認められる。 像内に墨書があり、弘安6年(1283)仏師院信によって造像されたことがわかる。 良源は観音菩薩の化身といわれ、鎌倉時代には『法華経』に説く観音三十三応現身の数にちなんで、33あるいはその倍数66の大師像が盛んに造像された。 http://www.biwa.ne.jp/~kannon-m/takano-1.htm |
高野神社 創建の年代は詳らかでないが、その昔この地の祖高野之祝が、その始祖大名草彦命を祀ったに肇まる。延暦年間最澄により日吉神社の大山咋命を勧請合祀されたと伝え、最澄の彫んだと云う木造伝教大師座像一躯(重彫)を蔵している。 滋賀県神社庁 |
高野神社 高野は多加乃ど訓べし○祭神在所等詳ならず、 姓氏録(和泉国神別)高野、大名草命之後也、 神社覈録 |