飯道山上に鎭座する飯道神の里宮的な存在とされている。 古来針村小字飯道の森(現在の市役所東庁舎=旧甲西町役場の地)に所在し、方六○間の境内であつたといわれる。明治6年に近くを流れて野洲川へ合流する家棟川の改修工事が行なわれ、社地を今の小字丈ケ谷に遷座することとなり、同10年に遷座が落成した。 |
飯道神社 町指定文化財 石造宝筐印塔 飯道神社 昭和48年10月5日指定 宝筐印塔とは、宝筐印陀羅尼という呪文を納めた納経塔であったが、後世には供養塔とか、墓のひとつとしても建てられるようになった。この塔には、「嘉元四年(1306)十一月」の銘がある。 宝筐印塔は、鎌倉時代から造られ始めたといわれており、石造品が多いが古くは金銅製や木製のものもある。 基礎、塔身、笠、相輪の各部にわけられ、笠の四隅に隅飾突起(耳かざり)があるのがこの塔の特色である。 高さは220cmで、鎌倉時代の作であるが、塔身が欠損している。 飯道神社(旧村社)の祭神は、素盞鳴尊、菅原道真で、大同2年(807)の草創にして延喜式内近江国甲賀郡八座の一つで大字針、飯道の森(現在の甲西町役場の敷地一帯)が当時の鎮座地であった。明治6年(1873)に家棟川の改修工事が行なわれ、現在の地に遷座し、同10年に造営落成の式が行なわれ現在に至っている。 平成4年3月 甲西町教育委員会 社頭掲示板 |
飯道神社 大同2年の創祀と伝え、延喜式内飯道神社の里宮と考える説がある。 滋賀県神社庁 |