田束山(512m)の山頂近くに鎮座。 田束山は仁明天皇の承和年間(834−48)開山の山岳霊場。 藤原秀衡は、霊山として深く崇敬、山頂に羽黒山清水寺、中腹に田束山寂光寺、北嶺に幌羽山金峰寺を建立。 藤原氏の滅亡とともに一山退転するに至つたが、中世、葛西氏の時再興し、僧坊百七十宇を数え栄えたが、その後衰退した。 現在地は中腹の寂光寺跡の近くである。 |
計仙麻大島神社 田束山には堂や坊の跡とみられる平坦な場所が多く古文書に記されている葛西時代や藤原時代にまでさかのぼれる可能性があるのではと、昭和63年8月宮城県教育委員会の応援で発掘調査をしました。左はその際作られた平面図です。 この場所では礎石建物跡二棟・基壇・溝一条などが検出されました。一棟については計仙麻大嶋神社。もう一棟については神社か寺院かわかりませんでしたが江戸時代には存在し明治18年に焼失した建物であることが判明しました。又、基壇の状況からみて江戸時代の建物以前にも建物の存在が確認できますが、どの様な建物かは確証を得ていません。 尚、この平場から懸佛三体・中世代の貨幣等数多くの遺物が出土しました。 社頭掲示板 |
計仙麻大島神社 本社は東北海浜の大岳田束山(竜宝山)に御鎮座あり、三峰に各神霊を祀りありしを今一社に合わせ祀り、当郡の聡鎮守と仰ぎ奉る。古この地桃生郡内にして式内名神大社気仙麻大島神社と云う。遠く仁明天皇の承和年中(834−847、平安)の開山といい、山中廃寺社の跡が見られる。現社殿は天和、明治の間三たび火災に罹り焼失し明治34年9月の再建にかかる。これより先同6年郷社に列せられた。 宮城県神社庁 |