八尾空港の北の平地住宅地の中に三社が散在する。 最初木本に三座あつたが、分村した北木本が一座を分け、その後さらに分村した南木本がまた一座を分けたのであろう。 この地は物部氏の住地であり、その遠祖神を祀ったとされる。南木ノ本は物部守屋が蘇我馬子らにせめられた時、稲城をつくったと伝えられている。 |
樟本神社 御祭神 布都大神 例祭日 7月15日 10月9日 由緒 当社は式内社である。延喜式に記載されている樟本神社三座の一にして他の二座は南木の本、北木の本に分祀されている。 創建の年代は詳かではないが用明天皇の御代(厄1400年前)物部守屋公が本拠地である稲村城(現光蓮寺敷地)の守護神として崇めていた布都大神を奉祀されたものと伝えられる。 記・紀古伝によると悪疫邪霊を祓い病気平癒又鍬靱を司る農耕・武の神として広く村民の崇敬を受け現在に至っている。 樟本神社の社名は往古境内に樟の巨木が茂っていたところからと謂われている。 社頭石碑 |
樟本神社三座 鍬靱 樟本は久須毛登と訓べし○祭神木霊歟○南北木本村に在す、今並に布都明神と称す、(河内志) 連胤按るに、古へは所々に橡樟の大木ある事は誰も知れり、然れば此処にも大木ありて、其本に樹神を祭れるなるべし、今木本村といふも樟の木本の名の残れるにや、 類社 和泉國和泉郡楠本神社、伊豫國越智郡樟本神社、 連胤按るに、各國共に橡樟の樹神なるべし、 神社覈録 |