大和川南岸近く住宅地に鎮座する。広い境内地を持つ。 大和川河床の船橋遺跡の南の位置し、付近からは弥生土器が出土する。古代ここに住み着いた渡来人「呉人」の田が黒田に転訛したとの説がある。 明治40年9月19日に式内社 村社志疑神社などを合祀した。 |
由緒 本社北条黒田神社は平安初期の延喜式神名帳に登載された全国三、一三二坐の官社に入る(延喜式内社)古社で、北条天神または天王と呼ばれ稲霊を祀ると言われ、社名の通り黒々と肥えた田に祭られた生産の神さま。特に、天御中主大神は天地創造の神さまと言われ非常に御神徳の高い神さまで、大阪府下でも祭祀されている神社は数少なく、それだけに古い御由緒が秘められている。神域も現在の三千坪の倍以上の広さがあったと伝えられている。柏原市今町、上市、古町、本郷、大正、清州、堂島、河原町、藤井寺市北条、林の各区の氏神である。 柏原黒田神社は昭和44年に本社より分霊を遷し、上市春日神社とともに今町塩殿神社に合祀、塩殿神社はショウデンさんと呼ばれ海運広くは交通安全の神として塩土老翁を祭る。本社にある石灯籠一基は建徳3年の奉献で、同時代の石灯籠は府下でも二〜三基をかぞえるのみである。 全国神社祭祀祭礼総合調査 神社本庁 平成7年 |
黒田神社 式内 黒田神社御縁起 鎮座地 藤井寺市北条町(河内国志紀郡北条村馬場) 御祭神 本社 天御中主大神 天照皇大神 武甕槌神 経津主神 天児屋根命 比淘蜷_ 末社 天押雲根大神 稲荷大神 八幡大神 恵美須大神 祭日 7月17日 10月9日 御由緒 古伝には神武天皇の御子神八井耳命のかくし廟所といわれ仁徳天皇の御代に瑞垣を建立し祭祀されたという。 現在の御祭神は称徳天皇神護景雲2年に祭祀され平安時代初期の延喜式神名帳に載る式内の古社である。 中世より北条天神或は天王と称しまた「神名帳考証」には稲霊を祭るとあり主たる御祭神天御中主大神を祭祀するお社は畿内にも少なく御神徳は極めて高い。 明治5年村社に列し柏原地区(旧柏原村市村新田)北条地区林地区の産土神である。 かつて境内地に五千坪以上を擁し梅の名所として「河内鑑名所記」に俳句が残されている。また建徳3年寄進の石燈籠一基を蔵す。 昭和44年10月御分霊を柏原市今町塩殿神社に同市上市春日神社とともに合祀し当社の分社として柏原黒田神社を奉斎す。 社頭石碑 |
黒田神社 黒田は久呂多と訓べし○祭神詳ならず○北條村に在す、今天神と称す、(河内志、同名所図会)、 類社 尾張國葉栗郡、近江國伊香郡黒田神社、各一座 神社覈録 |