高井田の旧集落の東のはしにあつて、大和川に面している。鳥居のすぐ前が大和川である。ごく小社であり現在の立地条件からすると他所から移転してきたのではないかと思われる。 弘仁式の時から官社であつた。中世には白坂大明神と称した、神社の後にある竹原山の土色が白で、山路の坂が白く見えるからであるともいつている。 旧社家の鳥取家では宿奈川田神社は少彦名命(宿奈彦名命)を祀る神社としている。 安堂町の現在二宮神社のあるところが、字白坂というとから、ここが白坂大明神の旧社地であるとする説もある。 |
白坂神社 祭神 宿奈彦根命 高皇産霊命 科戸辺命 日本最古の社の一つで、正しくは宿奈川田神社と申し、御神木は桃の木です。 諸病(特に婦人病)を封じ温浴の事を教え給い、これを身代わりのお守りとしています。 柿本人麿がこの地で歌った歌も伝えております。 朝な朝な立秋霧の寒幾鴨 竹原山の紅葉染めけむ。 社頭掲示板 |
白坂神社 白坂神社は諸病を祓い風水の難を除く 病祓いの術 雛形一対を当社から持ち帰り病人の枕の下に一夜敷いて寝る。この雛形を持って参拝し前に立てて、現在何歳であっても次の言葉を言って祈願してください。 (私は今年十九歳と言い、氏名を名乗り、私は正直の心を持って祈り奉り神徳を以って病をこの雛形に遷り給わりますように。)とお祈り下さい。 その後、雛形は拝殿の中に入れて下さい。 雛形は、毎月第一日曜日午前9時から11時頃当社にてお渡しします。 桃の枝葉三枚を入れて浴すると病は遠のく (葉は7月の海の日(祭日)の前日10時から16時頃当社にてお渡しします。) 藤原光俊の歌 竹原の石井の水やまさるらん 立田の山の五月雨のころ 社頭掲示板 |
宿奈川田神社 宿奈は須久那と訓べし○祭神詳ならずO高井田村の東南に在す、今白阪明神と称す、(河内志、同名所図会) 神社覈録 |