『特選神名牒』に「一説に、巨摩郡に中下條村(甲府市の西)松尾明神を式社」とある。 |
由緒 創立は不詳なり 徳川家より御朱印状を以て、社領高三石八斗を有し、文安2年丑年正月の作による随神像あり。明治3年郷社に列せられた。 甲斐国志に曰く、社記に云う延喜式所載山梨郡松尾神社なり、官地大下条の部落往時荒川は村西を流れて郡界を為せり、牛句以南数村は山梨郡と称し群界は二丁北巨摩との最も狭き所、本殿は桃山時代の作 全国神社祭祀祭礼総合調査 神社本庁 平成7年 |
松尾神社本殿 松尾神社の創立は古く、延喜式所載の神社とも伝えられ由緒が深く、大己貴命(おおなむちのみこと)など五神を祀り酒造りの神として崇敬されてきました。本殿は一間社入母屋造り、向拝に軒唐破風をつけ、銅板葺です。特色は身舎につけられた”かえるまた”の意匠で、形態および内部に用いた彫刻の図案的な表現などに特徴があります。 建立年代は桃山時代と考えられます。 (昭和45年10月1日市指定 (建造物)) 甲斐市HP |
松尾神社 五神を祀り旧延喜式内社で近郷の最古社で松尾大明神と仰がれる明治3年産土神の霊験あらたかで近郷近在及び崇敬者多く郷社の格式に列せられ社地は一町歩と云われ旧神領は七通の御朱印と黒印地三石八斗を有していた御神殿は最も古く随神の背に文安3乙丑年5月の作で棟板に記される石灯篭に応永6巳卯3月之建願主敬白の文字があり鎮座地宮地大下条を松尾郷と称せられ境内地は樹齢数百年を経る大欅の外多数の神木が鬱蒼として森厳たるものであったが昭和34年伊勢湾台風で倒木したので整理して今はその面影はない文化丙寅年の宮地大下条の両部落は大火により焼失したが本神社は難をまぬがれた。 主神は酒造の神商売繁盛家内安全学業成就交通安全医学医療安産守護縁結びの神の五神が合祀135年前までは春秋の望の日には社中の馬場で流鏑馬(ヤブサメ)祭が行われ満願成就の祭典が行われ賑わい昭和33年現神社より竜王町現在の名取地区に当神社より分神して鎮座せる末社松尾社が有り両社とも崇敬者の信仰が厚く参拝者が多く今も盛大をみている。 昭和58年11月18日 松尾神社宮司 永田実 記す 社頭掲示板 |