神社の背後には巨岩を含んだ丘陵がそびえ、神社は荒川の西岸に沿つて鎭座する。 |
黒平の能三番 山梨県指定民族無形文化財 黒平の能三番 指定年月日 昭和三35年11月7日 (県指定) 所在地 甲府市黒平町 所有者 黒平の能三番保存会 黒平の能三番は、旧暦の正月14日(2月14日)小正月の道祖神祭の神事芸能のひとつとして演じられる舞である。 祭の夕方道祖神場に集まり神楽舞を奉納したあと、前年結婚や新築など祝事のあった家が宿元に選ばれ、その家に練り込んで露払いの舞、獅子神楽に続いて能三番が演じられる。 太鼓、鼓、笛の囃子方に合わせ、翁、黒木尉、千歳と出て舞いながら取り交わす問答は、めでたいことばが続き、儀式的な祝言曲である。 道祖神祭の一連の神事芸能として伝承されていた点において、能楽成立以前の古い様相を残し伝えている大変貴重な伝統芸能である。 昭和62年3月15日 山梨県教育委員会 甲府市教育委員会 社頭掲示板 |
黒戸奈神社 創建年代は不詳であるが、金桜神社の末社120社の内であり、本殿内幣束に大山祇命、手置帆負命、彦狭知命、八耳皇子と共に鎮風神鎮火神と記し、文化2年とある。金桜神社の広大な社有林の鎮護ともされたやうで、神仏混淆時代に入ってからの創祀(示はネ)であらう。下黒平地内の大山祇神社と略同年代と思はれる。明治8年村社に列せられてゐる。 山梨県神社庁 |
黒戸奈神社 黒戸奈は久侶登那と読り○祭神在所等詳ならず 甲斐名勝志云、倉科村唐土明神、祭神素戔鳴尊也、(参考亦同)相傳延喜式所載黒戸奈神社は、黒尸奈の尸を誤て戸と書たるにて、黒尸奈神社也とぞ、一説に、御嶽の奥黒平と云所に、黒戸(クロベ)明神と唱ふる社あり、黒平を今黒ベラと云、ベラはベナの訛るにて、黒戸奈の神社なりと云、何れか是なる事をしらず、後の考を待のみ、 神社覈録 |