その鎭座地の「三池」をもつて「郡家」の訓み「ミヤケ」の転訛だとし、ここを加賀郡の郡家の所在地だと考定。 神社は初めは東方遠く金腐川の上流長江の山王坂にあつたが、洪水のため流され、三池の東部オモテ(現社地の東南200m)に祀られ、その後、神託によつて今の地に遷座したと伝えられる。 |
日吉神社 日吉神社御由緒 金沢市三池町33番地鎮座 祭神 大山咋神 大己貴神 例祭 春季祭 3月申日 秋季祭 9月15日 境内地 243坪 由緒 延喜年間に作られた神名帳に「郡家神社(延喜式内社)小坂庄内三池村鎮座、村民山王と称する」とある。上古加賀郡の十三社からなる郡家神社に列し、役所を郡家と呼び訓じて「みやけ」「みいけ」となる。享保聞書に三池の社は、大洪水のため流失後、今の一本松に祀る、社地は村のはしにあり」とある。社伝によれば申祭で神に供えた餅を食えば、痘を患うものなく、又諸病近寄らずと云う。当社の本宮は近江国(滋賀県)坂本に鎮まる日吉大社で、大山咋神は比叡山の地主神で、大己貴神は医薬、利殖の神として崇められた。日吉の大神の使者が猿であるところから祭を申の日に選ぶ由縁でもある。 新造営遷座を記念して茲にしるす。 昭和59年9月吉日 宮司 厚見道雄書 社頭石碑 |
日吉神社 創始の年代明記を欠くも、鎮座地は往古の郡衙の所在地たりしことより、延喜式所載の加賀郡の郡家神社にあてられる古社。邑民又郡家社と口伝する。中古山王社、その後日吉社、昭和20年10月日吉神社と改称す。明治6年浅野神社に附属、昭和20年11月神饌幣帛料指定神社となる。毎年3月申祭りを行う。 石川県神社庁 |