山腹の狭い社地に社殿が建っている。本殿はなく拝殿の背後に石積みがあって祀っている。 |
布須神社 御室山 布須神社由緒記 鎮座地 大原郡木次町宇谷367 御祭神 須佐之男命 稻田姫命 社殿 本殿無し 神名備式玉垣一坪 拝殿10坪 平成7年11月改建造 建立の年代は不詳、当社は延喜式に記載のお社で出雲国風土記には「神須佐乃乎命御室令造給所宿給故云御室」と記されている。 神代の昔須佐之男命が八岐の大蛇を退治されたときに「八塩折の酒」を造らせられ御室(神の御座所)を設けて宿らせられた所であるという。 神社は室山の南半腹に造営されており太古から御本殿はなく室山そのものを御神体として崇敬する神奈備式のお社である。社記によれば文徳天皇の御代(650年ごろ)に正六位上の社格を授けられ、延喜式(927年)には官幣社にれつせられるなど神格の高い神社で近在近郷の人々から崇敬されてきた。その後、社頭は荒廃したままになっていたが治承年中(1180年ごろ)に多くの石を積んで祠を造営し幣を捧げて玉垣で囲み敬拝したと記されている。 今も昔ながらの野社であるが玉垣の台石に 御室山 布須神社 ■■長一 建久2年9月(1191年)の文字が刻まれている、 神社の麓には「釜石」といわれる神石がある。須佐之男命がここで酒を造られたものという言い伝えがある。 また室山の裏側には「寺床」と呼ばれる場所があり平安時代の初期かエア鎌倉時代には四十二坊があって山岳仏教として栄えていたと伝えられ今も昔の跡をとどめる石の階段などが往時を物語っている。 社頭掲示板 |