川辺神社

川辺神社
かわべじんじゃ

　　　【延喜式神名帳】川辺神社　出雲国飯石郡鎮座

　　　【現社名】川辺神社
　　　【住所】島根県雲南市木次町上熊谷中の段1462-1
　　　　　　　北緯35度15分58秒、東経132度54分3秒
　　　【祭神】久志伊奈太美等與麻奴良比売命清之湯山主三名狹漏彦八島篠命
　　　　　　　(合祀)誉田別命気長足媛命足仲彦命上津海童命中津海童命底津海童命
　　　【例祭】11月1日例大祭
　　　【社格】旧村社
　　　【由緒】天平５年（７３３）２月３０日「河辺社」『出雲国風土記』
　　　　　　　嘉祥４年（８５１）正六位上
　　　　　　　明治５年村社
　　　　　　　明治６年斐伊河氾濫に際して境内の過半及び社家流失

　　　【関係氏族】
　　　【鎮座地】初め下熊谷の境に近い鳥帽子山麓、斐伊河畔の正理にあつた
　　　　　　　　その後現在の地に

　　　【祭祀対象】本来は川を祀る
　　　【祭祀】江戸時代は「駒形大明神」と称していた
　　　【社殿】本殿明神造
　　　　　　　幣殿・拝殿
　　　【境内社】

出雲国風土記の「河辺社」に相当する。
奇稻田姫命が身籠って御子八島篠命を分娩されようとする時に、良い産所を求めて此の地に来着し鎮まった。
当社は初め下熊谷の境に近い鳥帽子山麓、斐伊河畔の正理にあつたが、後に現在地の上熊谷の中央、宇中ノ段、海原神社境内に迎へて二社併立とし、更にそこに上熊谷字上ノ段鎭座の正八幡宮を移転して三社併立の形に社殿を配置して明治に至つた。

川辺神社

祭神　川辺神社　駒引大明神
　　　久志伊奈太美等母麻奴良比売命（奇稲田媛命）
　　　清之湯山主三名狭漏彦八島篠命（須佐之男神の御子）
相殿祭神
正八幡宮　誉田別命　気長足媛命　足仲彦命
海原神社　大綿津見三神
祭礼　
祈年祭　　　　４月１日
例大祭・御神幸祭　１１月１日
新嘗祭　　　　　　１２月１日
神徳
　縁結び　子授け安産　家内安全　厄除け長寿　受験合格　芸事上達　五穀豊穣　商工繁昌　河川治水　交通安全　旅行安全
境内社
　　八坂神社　若宮神社　金比羅神社　八乗比売神社
由緒
当社は、延喜式神名帳及び出雲風土記所載の式内社としての古社である。奇稲田媛命・御子を生みまさむと此の処に至りて「いと久麻久麻しき谷なり」と宮居し給ううと。天平５年(733)の古文書にあり、往時が偲ばれる。
当時は、下熊谷の境の烏帽子山の麓字松林の地に鎮座せしも後に中央の船津の現在地に移転している。
（嘉祥４年(851)に神階六位上に叙せられ明治５年に村社に列せられた）
往時は境内二十五間四方本殿より鳥居までの参道の長さ六十四間(115m)あったが、明治６年の洪水により境内流失堤防構築等により風致大いに変わった。
明治３８年上熊谷地内に鎮座せる正八幡宮、海原神社を当地に合祀。明治４４年に並列的に建てられていた三神社を現在の相殿とした。
その後、老朽化し昭和４２年１１月遷宮を執行し今日に至っている。
平成５年１１月吉日

社頭掲示板

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