『延喜式神名帳』出雲国出雲郡にある「美努麻神社」「布勢神社」に比定される式内社(小社)。両者が大正期に合併し、現社号となった。 大正2年奥宇賀の現在地に新たに社殿を造営し、これに美努麻神社、奥宇賀本郷池田鎮座の伊勢神社(旧社号伊勢大神宮)、奥宇賀布施宮床鎮座の布施神社(旧社号籠守大明神)を合祀し、社号を新たに「奥宇賀神社」とした。 |
奥宇賀神社 主祭神 天照大神 ( あまてらすおおかみ ) 伏雷神 ( ふせいかずちのかみ ) 武内宿祢命 ( たけのうちのすくねのみこと ) 息長足姫神 ( おきながたらしひめのみこと、神功皇后 ) 大己貴神 ( おおなみちのかみ ) 経津主神 ( ふつぬしのかみ ) 武甕槌神 ( たけみかづちのかみ ) 明治末年、和田地区に鎮座していた美努麻 ( みぬま ) 神社、布施地区に鎮座の布勢神社、本郷ちくに鎮座の伊勢神社の三社合体の気運がおこり、三社の神々を合祀し、奥宇賀神社と称し、大正2年、本郷、和田、布勢境の山頂に社殿が造営された。 その後昭和33年10月、現在地に造営し今に至る。 7月に夏祭りとして神幸が行われる。 武内宿祢命の御輿を猪を先導に、旗・八重榊・神輿・氏子と連なって布施海岸の仮宮に至り、五穀豊穣・家内安全を祈願、獅子舞を奉納し、夜になって本宮に還幸する。 ※ 出雲国風土記では、美努麻神社は弥努婆 ( みぬば ) の社、布勢神社は布世の社とある。 ※ 美努麻神社、布勢神社とも平安時代初期の延喜式神明帳に記載された式内社であり、歴史のある神社である。 ※ 伊勢神社は、江戸時代初期、宇賀新左衛門によって創建され、その後社殿を造営し社名を伊勢神社と称した。 社頭掲示板 |