宇留布神社
うるふじんじゃ 所在地 社名















   【延喜式神名帳】宇留布神社 出雲国 意宇郡鎮座

   【現社名】宇留布神社
   【住所】島根県松江市八雲町平原725
       北緯35度23分48秒、東経133度3分37秒
   【祭神】大山祇命
       (配祀)木花開耶姫命 稻田姫命 伊邪那美命
       (合祀)素盞嗚尊 天照大御神 稻背脛命 菅原道真

   【例祭】10月1日 例祭
   【社格】旧村社
   【由緒】天平5年(733)2月30日「宇流布社」『出雲国風土記』
       永禄年間(1558−70)尼子・毛利合戦の折焼失
       元禄16年(1703)もとの社地に社殿を建立
       文政4年(1821)造営
       明治5年村社
       明治39年国原神社の社地に遷座

   【関係氏族】
   【鎮座地】もと室(むろ)山の中腹にあつた
        明治39年国原神社の社地に遷座

   【祭祀対象】
   【祭祀】江戸時代は「三島大明神」と称していた
   【参考HP】 神山記 No9. 室山
   【社殿】本殿大社造曽木葺
       中殿・拝殿・社務所

   【境内社】

風土記の「宇流布社」に相当する。
北側に、室(むろ)山がある。山容きわめて秀麗であるが、宇留布神社はもとこの中腹にあつたという。ここには大和三輪山と同種の蛇体伝説が語り伝えられている。
容姿端正な笛をよくするヒメのところへ毎夜男が通つて来て、愛し合つているうちにヒメが姓娠した。父母が怪しんでその男の素性を尋ねるが、ヒメにはわからないので、男の着物に麻糸を通した針を刺しておくように教える。翌日の朝、その糸がかぎ穴を通つて外に出ており、糸の先をたずねて行くと、折原の地に至り、はじめて蛇男であることを知つた。
また部落を流れる平原川では鰻を、神の使いであるから捕つてはならないと伝えている。
宇留布神社の旧社地は宇留山(室山)の中腹にあったとされ、山全体が御神体(神域)とされていた。
永禄年間、尼子・毛利合戦の折、当社の神主三島源兵衛が尼子方に加勢したため、毛利軍によつて室山の社殿が焼かれ、社領も没収された。以後は久しく鍋倉山に小祠を設けて紀つていたが、元禄16年(1703)もとの社地に社殿を建立した。
明治39年平原村内に鎮座した、三島大明神・国原神社・金多大明神の三社を、式内宇留布神社と認定された三島大明神を中心として、ただし社地はそれまでの国原神社の社地において合祀して宇留布神社とした。


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