稲宮神社
いなみやじんじゃ 所在地 社名















   【延喜式神名帳】稲宮命神社 伊豆国 那賀郡鎮座

   【現社名】稲宮神社
   【住所】静岡県伊豆市土肥 2833
       北緯34度54分25秒,東経138度47分29秒
   【祭神】豊受比売命
       『特選神名牒』『静岡県史』「稻宮命」

       元来は、稻宮命であり、後に姫神と考へられるようになつて、
       稻宮姫命とも称されるに至つたが、明治になり、明細書作成に際し、
       稻に関係ある神ということで、豊受比売命で届け出たもの。

   【例祭】10月14日 例祭
   【社格】旧無格社
   【由緒】康永2年(1343)『伊豆国神階帳』「従四位上いなみやひめの明神」
       嘉永7年11月4日大津浪で流失

   【関係氏族】
   【鎮座地】当初よりこの地に鎮座か

   【祭祀対象】稲霊
   【祭祀】江戸時代は「神明社」と称していた
   【社殿】本殿コンクリート製小祠
       神輿庫

   【境内社】

土肥港南東の街中に鎮座する。
昔は、神社の前方は海の近くまで全部水田で、温泉の温水を引いて水田を作るので、旧六月には稻が早く収穫されたという。
これを古より朝廷に献じたため稻宮の称があるという。


上り御新米の由緒

水口若狭守秀次なるもの、郷土開発のため敬神に勧農に大に尽捧する処あり、自家奉祀の神明社の南側に湧出する微温湯に、正月初頃試に稻種を浸し、その発育をまちて社前に設けられたる神饌田に移植するに、水温適し、霜雪虫害の患もなく発育し、結実良好、土用前に黄熟す、故に此の稻種を「雪の下」と称し、この新穀を以て、歳々の祭祀を嚴修し、神徳の発揚につとめた。
慶長の初、時の代官の認むる処となり「御新米」と称し、徳川家に献納の榮に浴すること」なつたと傳ふ。この御新米献納は、一の嚴格なる格式を備へ、一郷の重要なる年中行事となつたが、明治7年に至りて上納の儀は廃止せられた。

式内社調査報告



稻宮命神社

稻宮は伊奈美夜と訓べし○祭神明か也○君澤郡土肥村に在す、今神明と称す、(志)例祭月日、
伊豆志に、古社ニシテ末社多シ、社辺ノ稻六月ノ初ニ熟ス、故ニ稻宮ト云フカ、

神社覈録



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