類似の社名をもつ式内社として大和国の平群石床神社と陸奥国白河郡の石都々古和気神社がある。 当社の発祥は、北東1・5Kmにあったという嶽座(竹倉)山麓の一の滝・二の滝・三の滝に対する信仰であった。この滝は、東海道線や新幹線の工事のため埋没したという。 現在地は谷田台地の突端に位置し、台地の後に連なる丘陵には古墳が散在する。古墳時代には既に当地で神祭が行なわれていたと思われる。 中近世には山岳信仰・修験道と習合したが、明治初年に、神仏分離により御嶽神社と称した。 その後、昭和23年に古名に戻したという。 |
剱刀石床別命神社 鎮座地 三島市谷田293番地 御祭神 剱刀石床別命・日本武尊 例祭日 10月15日 由緒 延喜式(915)所載の古社で、元亀(1570)天正の棟札を蔵し、明和(1764)の鳥居扁額を掲げる。祭祀の起源は一の瀧、二の瀧、三の瀧の嶽座、剱刀石床からの湧水の恵みを崇め、神格化し神名となると伝わる。また御嶽神社とも称せられた。社地の後方台地には古墳群の遺跡があり、古代の聖地を思わせる。鉄道敷設、団地造成、道路拡張等で、地形は大方変貌した。 社頭掲示板 |
劒刀石床別命神社 劒刀は前に同じ、石床別は伊波止古和氣と訓べし、○祭神明か也○君澤郡谷田村に在す、今御嶽権現又下宮と称す、(国図志)、例祭 考証云、今日、巌谷村山多出石、村人皆石工也、伊豆石者皆出此、石工穿之 神社覈録 |