熱海税務署の南に鎮座する。 天平勝宝元年(749)祭神少彦名神が、小童に神託して当地の温泉の効能を示したという。 鳥居の前20mほど離れたところに、熱海温泉の最初の元湯といわれる大湯がある。 関東大震災以前は、猛烈な勢いで噴出していた間欠泉だったという。 湯前神社の社伝等には、当社が式内の久豆彌神社であるとの説ば全然存していない。 |
湯前神社由来記 祭神 少彦名神 玄古 大己貴神、少彦名神の二柱我が秋津洲の民が夭折することを憫み禁薬と温泉の術を制めたまいき(伊豆風土記)とある如く温泉の神として古代から尊崇されている。 例祭 2月10日。10月10日 由緒 旧記に依れば「今から1200余年前(天平勝宝元年)神、小童に託して曰く、諸人此なる温泉に浴せば諸病悉く治癒せんと因って里人祠をたて少彦名神を祀る」とあり。 然れども往古熱海に温泉の湧出せし時には既に祀られしものと考えられる。永正18年、寛文7年に再興している。平安朝の頃より徳川明治に至る迄公家、将軍、大名等を始め入浴者及び一般庶民の崇敬が厚い。 特殊神事 献湯祭。湯汲み道中。 毎年春秋二季の例祭に当り神前に元湯の温泉を献湯して浴客の健康安全を祈り併せて江戸城へ当温泉を献上せし往古を偲んで古式に則り「湯汲み道中」が行われ此の日は市中が賑わう。 社頭掲示板 |
湯前神社 熱海市指定文化財 湯前神社 石鳥居・石燈籠 平成18年12月4日 熱海市教育委員会指定 (第建三号・第建四号) (認定理由)湯前神社石烏居、石燈寵(境内中段左右二基)は、江戸時代に熱海温泉に湯治した大名が寄進した石造物で、熱海温泉の歴史を考えるうえで特に意義のある資料です。 熱海市内には、江戸時代に遡る石丁場がいたるところに存在し、産石業が盛んであったと考えられるが、伊豆東海岸で多く産出される安山岩を使用して作られた、石鳥居、石燈龍は熱海市の産石業を考える上で貴重な資料です。 〈由来〉石烏居 安永9年(1780年)8月に第七代久留米藩主有馬頼撞公が来湯し、9月に御帰館する際、湯前権現(現湯前神社)に寄進されたものです。 石烏居の高さは345cm、横幅410cm、柱の太さは105cm(直径35cm)で両柱の石をくりぬき造りあげた石の鳥居は、全国的にも稀な建造物です。 石燈籠 宝暦8年(1758年)夏に第七代久留米藩主有馬頼撞公が熱海に来湯した際、湯前権現(現湯前神社)に寄進されたものです, 石燈龍の高さは205cm、横幅75cm、柱の太さは105p(直径35cm) 石烏居・石燈籠とも関東大震災等多くの自然災害にも倒壊することなく今日に至っていますが石鳥居は、柱に捩れが生じたことから平成15年5月に基礎部分の修復工事を行いました。 寄進の時期は、石烏居.石燈籠の本体に刻印があります。 社頭掲示板 |