せんげんじんじゃ
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本殿は標高160余mの山頂にあり。半島の山の上。波の音が良く聞こえる。参道に巨木有り。 『三宅記」が知られる以前は当社を伊波乃比咩命神社に比定する説が多かった。 往古は女人禁制の神社で、女性は中の宮までしか参拝できなかった。 |
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雲見浅間神社の由来 海抜１６３ｍ頂上に磐長姫尊を祀る雲見神社となりました。 昔、岩科在に善六という木挽職人がおり、体の大きい割に腕のにぶい職人で、いつも仲間から善六はあれは全く小さな小挽だと言って笑われていた。善六には魂があった。よしいまに見ろ日本一の木挽になるぞ、心に誓った。善六は霊験あらたかな浅間様に三七断食祈願をかけた。 南無 何卒木が自由に挽ける程の、大挽にして下され、善六はそう念じた。 三七 二十一日夢心地に日が流れて、やがて満願の朝「汝は日本一の木挽、汝よりすぐれた木挽はないと思え」とお告げ、善六は勇躍して山を下った。木挽の善六から一躍して大挽の善六になった。遂に伊豆の天城で大挽という名を知らぬものはないようになりました。 尚一層浅間様の信者となり余生を送りました。 現代は武運長久の神様だと全国から信者がたえません。 平成元年７月吉日 渡辺福衛 社頭掲示板 |
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伊波乃比咩命神社 伊波乃比咩は暇字也○祭神明か也○雲見村御嶽山嶺に在す、今淺間社と称す、（志）例祭月日 伊豆志に、磐長姫ヲ祀ル故ニ、此山ニテ駿州淺間ノ事ヲ言フ事ヲ諱ム、磐長姫ソノ妹開耶姫ト隙アルガ故也、又六月朔日ヨリ齋戒シテ山へ上リ拝ス、（伊豆納符二モ出ヅ）○伴信友云、按國人云、当郡雲見村ニ雲見神社アリ、石長姫ヲ祀ル、古社ニテ神威甚荒ク坐セリ、此地ニシテ富士山ノ事ヲ言ヘバ、神ノイタク恕リテアラビ玉フトテ其言ヲ慎メル也卜云リ、コハ富士山ニ木花開耶姫鎮坐スニヨリテ、彼上古ノ御妬ノ御意ノ今ニ坐ス故ナルベシ、豆州志ニ、当村四方峯鸞周遭テ、唯仰テ雲ヲ見ル故ニ雲見ト云フト云ヘリ、此ニ依テ思フニ、当國ヨリ富士峯ノ見ユル所、コゝカシコ多キ由ナレパ、カノ峯ノ見エヌ地ニ鎮リ坐セ奉リシニモヤアラン、サテ伊波乃比咩命神社則此雲見ノ社ニテ、石長姫ノ御事ナルベシ、サラバ伊波奈比咩ト申スヲ伊波乃姫卜モ申セル也、長ヲ奈卜云へルハ、級長津彦ノ類ニテ例アリ、サテ其奈ト乃ト通ハセ云フハイト例多キ事也、此説正シカラバ石長ヒメヲイハナヒメト称シタル証トモスベシ、猶考フベシ、下二伊波比咩命神社トァルモ同神ノ社ナガラ、既ニイハノ、乃チ、テニヲハノ之ノ義トシテ字ヲ省ケル歟、又乃ノ脱タル歟、ユエアルベシ、又云、昌幸云、当郡長鶴村いろを権現ハ石長姫ヲ祭ルト云へリ、 神位 文徳實録、嘉祥３年１０月壬子、伊豆國石奈比咩命神授從五從下 神社覈録 |
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伝承 本居宣長の『古事記伝』には、「美人の妹（富士山）に嫉妬した醜女の姉（烏帽子山）が雲見に逃れて小さな岩山に祀られ、優しい妹は姉を心配して背伸びをして捜したのでますます背が高く美しくなった」との伝説が記されている。また地元には「烏帽子山が晴れる時には富士山が雲に隠れ、逆に富士山が晴れる時には烏帽子山付近の天候が悪くなる」とか、「烏帽子山に登って富士山を誉め賛えると海中に振り落とされる」といった伝説があるため、地元の人は富士登山を忌み、また「富士」という言葉は永く禁句であったという。 |
