宮塚山の南西中腹に阿豆佐和気命神社の旧社地であり、一小祠を祀る。 |
阿豆佐和氣命本宮 阿豆佐和氣命本宮 あずさわけのみことほんぐう 御祭神 阿豆佐和氣命 由来沿革 創立年代及び由来沿革不詳。本神社は、島民から一番神様と称され親しまれ ている。御祭神阿豆佐和氣命は、伊豆諸島造立神事代主神の王子。 本神社は、平安時代の斎衛元年(854)に正五位下叙位され、又康保4年(964)施行の延喜式神明帳に記載された式内小社阿豆佐和氣命神社である。 口碑によると、600年程前この地が氏子の参拝に不便と言う理由から現在の 利島村一番地の阿豆佐和氣命神社(明神様)に遷座され、本神社は阿豆佐和氣命本宮となった。祠より約100m北に、阿豆佐和氣命の陵墓と伝わる阿豆佐和氣命神社旧跡がある。太古には、陵墓を神社として祀る時代があり、後にこの地に神社を遷祀したとつたえられている。 本宮境域(6600u)は「古代の神社地の選定状況を知る上で、貴重な史跡であると共に、境域のシイ、タブの原生林は数少ない照葉樹林の典型を残すもので、島民の信仰の歴史を知るためにも学術上貴重である」と言う理由で、昭和62年(1987)に東京都文化財に指定された。 平成18年2月 利島村教育委員会 社頭掲示板 |
利島阿豆佐和気命本宮境域 東京都指定史跡 利島阿豆佐和気命本宮境域 所在地 利島村南御神山 指定 昭和62年2月24日 島の中央に屹立する宮塚山(標高507.5m)の南麓にある二つの神社のうち、西側の表登山口にあるのが阿豆佐和気命神社本宮、東側が大山小山神社、そして東麓の裏参道にあるのが下上神社です。現在集落の西にある阿豆佐和気命神杜は、参詣に不便なため、またこの集落の鎮護のためここへ遷宮されました。御神体は宮塚山そのものです。 阿豆佐和気命本宮は、一番神と呼ばれ、小祠の後方には阿豆佐和気命(事代主の子)の墳墓との伝承をもつ積石遺構があります。のちにこれは中・近世の祭遺構であることが判明しました、大山小山神杜は、山と海をを支配する大山祇命(伊邪那岐命の子)で、二番神または山神様と呼ばれています、下上神社の祭神は下上御方(阿豆佐和気命の妃)で三番神であり、下山した者が安全無事であったお礼に参拝する習わしがあります。島民の信仰の歴史を知る上で、重要な史跡です。 平成23年3月建設 東京都教育委員会 社頭掲示板 |