大国主命が国土経営の折に佐比売山麓に農業をおこし、民に鋤鍬の道を教え授けられたので、其の徳を仰ぎ此里に祭つたという。 佐比売山を有名にしているのは、国引き神話である。この山と大山を杭として、新羅の余った島々や能登半島の一部を引き寄せ、島根半島を本土とつないだという。 佐比売山という漢字を使う神社も含めて、「さひめやま」と称する神社は大田市周辺に7社、益田市に1社ある。 |
佐比売山神社(村社) 大田市三瓶町多根イ305 由緒・沿革 三瓶山=佐比売山神社は出雲国風土記では国引き神話で登場し悠久の歴史と神話で息吹いている。その山名を受ける当社は式内社で創立の年歴は寛平3年(891)ともいわれているが資料はない。創立の由来は大国主命が国工経営のときに佐比売山々麓に池を穿ち田畑を開き農事を起こし民に鋤鍬の道を教え授けられたので其の徳を仰ぎ此の里に神籬を立て祭ったものである。依って里の名を多根と伝えり。 主祭神 大已貴命 少彦名命 須勢理姫命 祭日 祈年祭 3月吉日 例大祭 4月29日 新嘗祭 11月吉日 大元神楽 7年毎に11月(古くから継承されている) 環境 境内社 八重山神社 祖霊社 鎮守の杜 椎・タブ・杉・榎の巨木 叶う杭・哲学の小道 社頭掲示板 |
三瓶の叶え杭 国引き神話に八束水臣津野命(やつかみすおみつぬのみこと)は、出雲の国は狭い稚国(未完成の国)であるので他の国の余った土地を引っ張ってきて広く継ぎ足そうとした そして佐比賣山(三瓶山)と火神山(大山)に綱をかけ「国来国来(くにこくにこ)」と国を引き、できた土地が現在の島根半島であるという。国を引いた綱は薗の長浜と弓ヶ浜になった この叶え杭は国引き神話にあやかって国引きの神様(八束水臣津野命)を御祭神とする長浜神社の「願い綱」を三瓶山の裾野大田市三瓶町多根佐比賣山神社の三つの石柱に結び、願いを叶え、福を繋ぎ止めるものです 社頭石碑 |