許野乃兵主神社と佐弥乃兵主神社は直線距離でわずか約1.2kmの近い場所にある。同じ式内社同士でしかも同じ兵主神社がこのように近い郡内の位置にある例はないと思われる。 「宸望奉神貢神霊」とは天子が神を奉じ、神霊を貢ぐことを望むとの意。 |
佐弥乃兵主神社 延喜式所載の小社なり。因幡國民部省図帳に「佐彌乃兵主太神宮神貢九十八束有余天仁2年己丑3月鳥羽新帝宸望奉神貢神霊天照太神也」と見え又因幡誌に「當村旧土の中にあり社宇渺然たりと雖も郷里の云伝ふる所疑なきもの歟佐美は人の姓にてこれ又上古の地名を呼ぶならん」と記せり。降りて昭和3年11月10日神饌幣帛料供進神社に指定せらる。 鳥取県神社誌 |