飯綱神社(愛宕神社奥社)
いいつなじんじゃ 所在地 社名















   【延喜式神名帳】夷針神社 常陸国 茨城郡鎮座

   【現社名】飯綱神社(愛宕神社奥社)
   【住所】茨城県笠間市泉 101
       北緯36度17分31分,東経140度15度16分
   【祭神】手力雄命
   【例祭】
   【社格】
   【由緒】大同元年(806)8月23日僧徳一の創祀
       明治5年4月1日村社

   【関係氏族】
   【鎮座地】移転の有無不詳

   【祭祀対象】
   【祭祀】
   【参考HP】★ 悪態祭り
   【社殿】本殿
       

   【境内社】
   【別当】同村の密藏院

山頂の社。愛宕神社の奥宮とする。景色一望できる。
本殿の後方に愛宕神社の奥社・飯綱神社が鎮座。
飯綱神社は、延喜式神名帳の常陸国茨城郡小三座の一社「夷針神社」の論社である。戦前は夷針神社を称していたが、戦後に飯綱神社の旧称に復したという経緯がある。


由緒

愛宕神社は、日本火防三山の一たる、常陸国岩間町泉愛宕山頂に鎮座し、御祭神は伊邪丹大神、火具土命、火結命、水波女命埴山比売命の五柱の大神を祀る。人皇51代平城天皇大同元年8月23日の創建にして歴代皇室の尊崇殊の外厚く徳川幕府に御朱印地三石を献せられ、宍戸四郎氏朝以来代々供田料を献納また土浦の藩主土屋但馬守数直は本社を特に祈願所と定め毎年供進使を遣わして幣帛料を献せらるる等、近隣近国の藩主の崇敬厚く特に火防の主神として神威赫々霊驗顕著なるを以て県内は勿論近県よりの、参詣する崇敬者夥しく四季絶える事がありません。 愛宕神社は、桜で有名な愛宕山(標高305m)山頂にあり、日本三大火防神社の一つとして知られています。又、裏手にも多くの神社があり、特に飯綱神社の奇祭「悪態祭」が有名です。

全国神社祭祀祭礼総合調査 神社本庁 平成7年




飯綱神社

六角堂修復記念
飯綱神社の本宮として鎮座まします六角堂は其の台座をは形亀に擬作したるは正に神徳万代を意味するものならん而して正面に配する菊花の御紋章は畏れ多くも皇室の流れを把む雲上人を祀りたるものが然るに悲敷も昭和20年の敗戦は開闢以来の世相の混乱を惹起し其の23年心なき徒により本堂龍鼻を毀損紛失さる痛恨限りなし爾来30有余年歴代の総代之が修復に思を寄せつつも意の如くならざりしが漸く今次実現を見るに至りたるは詢に以て神威の然らしむる処欣嘉に堪えず茲に碑を建て記念するものなり。

社頭石碑



飯綱神社

愛宕山開山徳一大師宝塔副碑
愛宕山は密教系修験道の霊山である。開創は大同元年筑波山知足院の開基徳一大師と伝承され遠く平安時代の初期に溯る。
徳一大師は恵美大臣仲麻呂の子と云われ法相宗に属し、伝教大師・弘法大師と法論・法相の正統と密教的戒律を強調した異能の名僧で弊衣粗食に甘んじ東国を遊行各地に足跡を残し、常陸国筑波山知足院中禅寺或いは会津恵日寺に於いて其の生涯を終えたと云われている。
銘文解読
正面 開山徳一大師
一面 若し人福を此の塔に求め至りて一華一香を以て礼拝供養し右続すれば寿福祈らずも自ら増す。
二面 怨家盗賊自ら亡び呪詛譲ずして忽ち散ず、賢男美女自ら生まれ、願うところ意に任せて満ち足る。
三面 若し人暫し是の塔を見れば、能く一切の災難を除き、無量の罪滅す。

社頭石碑



夷針神社

此の石段を登り詰めた処に愛宕神社の奥社飯綱神社即ち夷針神社鎮座し、其の御祭神は手力雄命又奥の御本殿は菊花紋をつけ精銅造の六角堂があり台座は自然石で造られ亀甲の形は美事な芸術的魅力を感じます。西に松尾神社又芭蕉の句碑あり句文の一葉の自生も見られ、東に水の神、龍神社が祀られ巴川の水元から泉地名の紀元と思われる。愛宕山を守護し神徳の発揚に寄与した十三人の天狗の祠があり関東三大奇祭として悪態祭は広く知られる。

社頭掲示板



悪態まつり

悪態まつりとは
12月、笠間市の愛宕山山頂にある愛宕神社主催で、「悪態まつり」が開催されます。
愛宕山には、昔、天狗たちが住んだという伝説があり、愛宕神社の裏にある飯綱神社には、十三天狗を祀った祠があります。
祭りでは、13人の氏子総代達が、白装束に烏帽子を身に着けて天狗に扮し、無言で祠に供物を供えながら、愛宕山の麓から山頂まで、約4qの道のりを歩きます。この間、参拝客は、山を登る天狗に悪態をつき、御利益があるといわれる供物を奪い合います。
皆で「ばかやろう!」
「ばかやろう!」「しっかり歩け!」といった罵声が響く中、天狗たちは、決して言い返すこともなく、無言の業に徹します。中には、「格好いいぞー!」「ありがとう!」等の罵声とも言い難いかけ声も響きます。
名指しでなければどんな悪口を言っても許されるというだけあって、参拝客は、日頃の憂さを晴らすように、思い切り叫びます。
また、祠での供物の奪い合いは、想像以上の激しさで、幸せの御利益をつかみとろうと、皆必死です。
天狗たちは山頂まで辿り着くと、愛宕神社の境内で、大勢の参拝客に向かって餅や菓子をばらまきます。そして最後には、合図を受けて、参拝客皆で「ばかやろう!」と叫びます。
叫んだ後には、不思議と拍手が沸き起こり、その言葉の意味とは裏腹に、すがすがしい気持ちと、一体感さえ生まれた気がしました。
祭りには、県外からもその噂を聞きつけ、沢山の人が訪れます。
まだ体験したことのない方は、是非一緒に「ばかやろう」と叫んでみませんか。

大好き いばらき 県民会議



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