祝田神社
はふりたじんじゃ 所在地 社名















   【延喜式神名帳】祝田神社 播磨国 揖保郡鎮座

   【現社名】祝田神社
   【住所】兵庫県姫路市林田町上構199
       北緯34度54分24秒、東経134度34分31秒
   【祭神】罔象女命 (合祀)高おかみ命
   【例祭】10月10日 例祭
   【社格】旧県社
   【由緒】景行天皇以前の創立と言う
       寛治7年(1093)京都賀茂別雷神社の摂社=貴布禰神社より高寵命を勧請
       建久2年(1191)源頼朝社殿を再建して社領三百貫を寄進
       明治6年11月郷社
       明治16年9月13日祝田神社と改称
       明治31年9月県社

   【関係氏族】
   【鎮座地】移転の記録はない

   【祭祀対象】
   【祭祀】江戸時代は「貴船大明神」と称していた
   【社殿】本殿流造檜皮葺
       式殿・幣殿・拝殿・絵馬殿・神樂殿・余興場・社務所・手水舎

   【境内社】聖神社・稲荷神社・天満宮・松尾神社・粟嶋神社
       三嶋神社・荒神社・金刀比羅神社・靈社


当社は本来罔象女命=水の神を祀る神社であつたが、堀河天皇の寛治7年(1093)に林田庄一帯が京都・賀茂別雷神社の社領荘園になつたとき、賀茂別雷社の摂社=貴布禰神社より高おかみ神を勧請して合祀した。以來、貴船大明神とも貴船神社とも称された。


由緒

創立年代は不詳だが当地きっての古社で秋田の地名も祝田の転称であるともいわれる。
初めは水神である罔象女命だけを祭っていたが、のちに京都貴船神社の祭神である高おかみ命を勧請して合祀したという。
祭神にちなんで神社背後の山を貴船山、谷を美津波女谷と名付けられている。
江戸時代には藩主建部氏が累代の氏神として、いっさいの社務を扱うほどであった。
石灯篭や絵馬は藩主ゆかりの遺品も多い。境内の摂社、末社は十社を数える。現社殿は明治23年の建立。

全国神社祭祀祭礼総合調査 神社本庁 平成7年



祝田神社

祭神 罔象女命 高おかみ命
創立年代は不詳だが当地きっての古社で、林田の名も祝田の転称であるとも言われている。初めは水神である罔象女神だけを祀っていたが、のちに京都貴船神社の祭神である高おかみ命を勧請して合祀したという。祭神に因んで神社背後の山を貴船山、谷を美津波女谷と名づけられている。江戸時代には藩主建部氏が累代の氏神とし、いっさいの社務を藩主が扱うほどであった。石灯籠や絵馬など藩主ゆかりの遺品も多い。境内の摂社・末社は10を数える。現社殿は明治23年の建立。

社頭掲示板



祝田神社

創立年代不詳ではあるが、社記によると景行天皇の御代(四世紀前半)、日本武尊が熊襲征伐のとき、播磨灘で台風に遭い、当社に祈り浪が静まったとある。また、「林田は祝田の転称」とも記され、延喜式内社である。
 はじめ罔象女神(水神)の一神を祀っていたが、堀河天皇の寛治7年(1093)、当地が賀茂別雷神社領の林田庄となったとき、貴船神社の祭神・高●神(雨冠に龍)を勧請し相殿として祀られ、この社を「貴船社」また「貴船大明神」と呼ぶようになつた。その後、源頼朝が建久3年(1192)、社殿再建し社号も貴船神社とし祝田神社はその奥宮に祀られ、祭神にちなんで神社背後の山を貴船山、谷を美津波女谷と名付けられた。
 江戸時代には藩主・建部氏が累代の氏神として社務は藩庁でとり、天保9年(1838)藩主の命により毎年5月に守護札を発行したという。播磨国司・赤松秀房や本居宣長の和歌、公家の詠んだ林田八景絵馬、歴代藩主ゆかりの遺品も多い。
 明治16年(1883)、社号を古代に復して祝田神社とし、現社殿は明治23年(1890)に再建されたものである。

兵庫県神社庁



祝田神社

10世紀に成立した「延喜式」神名帳揖保郡七座のうちの「祝田神社」である。
 創建年代は不詳だが社伝では景行天皇以前と伝え、林田の地名も祝田から転訛したものといわれる。
 祭神は罔象女命と高おかみ神。 高おかみ神は貴船神ともいい、寛治7年(1093)に当地が京都の賀茂別雷神社領の林田庄になった際に勧請されたという。それにより貴船社と称されていた。
 祭神にちなんで神社背後の山を貴船山、谷を美津波女谷と名付けられている。
 江戸時代は林田藩主建部氏の崇敬が厚く、累代の氏神として社務は藩庁でとっていた。天保9年(1838)藩主の命により毎年5月に守護札を発行したという。藩主ゆかりの遺品も多く、境内には建部政宇(まさいえ)・政賢(まさかた)・政醇(まさあつ)寄進の石燈籠がある。
 明治16年社号を古代に復して祝田神社とし、同23年に社殿を再建した。
 平成14年9月  姫路市教育委員会  

社頭掲示板



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