下畑海神社は垂水駅前の海神社の元宮とする説がある。この説に従えば、太古に下畑海神社から海神社へ分祀し、近世になって、逆に海神社から再分祀したことになる。 |
由緒 当社は神戸市垂水区下畑町字城ケ原1963番地にあり、底津綿津見神・中津綿津見神・表津綿津見神・大日ルメ貴尊を祭る。宝歴年中垂水村鎮座の日向神社(現在の神戸市垂水区宮本町五の一鎮座の海神社)の御分霊を迎へ一社を創立せりと申し伝へ日向神社と唱へ来る。 然るに本社が明治4年6月国幣中社に列せられ官祭仰出されし節、社号を旧に復し海神社と改称せられたるに御分霊社のみ日向神社と唱へいる時は本分の元図をも亡失することあるを憂ひ明治30年4月願出により社号を本社同様海神社と改称せらる。 全国神社祭祀祭礼総合調査 神社本庁 平成7年 |
下畑海神社 下畑は鉄拐山の北、東は多井畑に接し摂津と播磨の国境の地であり、神社は村の中ほど高台の城が原(明石藩の出城跡?)にある。氏子は70戸ほどで、御祭神は宝暦年中(1751〜)に垂水村鎮座の日向神社(海神社)の御分靈を迎え下畑村の鎮守の神としてお祀りしたと伝えられている。 この下畑地区では統主(森本・石坂・佐伯・藤田・佐伯・林の各家の戸主をトウシュと呼ぶ)が一年問の輪番制(トウニン)で地区内の神社をお守りしている。また各家の祠が小さな氏神として村の中に点在して祀られている。現在大晦日の夜、トウニンがお宮へ籠もり新年を祝う。新年には、家内安全の御祈祷を行っている。 兵庫県神社庁 |