神明神社【白山神社境内社】
しんめいじんじゃ 所在地 社名















   【延喜式神名帳】伊伎神社 越前国 坂井郡鎮座

   【現社名】神明神社【白山神社境内社】
   【住所】福井県あわら市伊井4−1
       北緯36度11分31秒、東経136度14分46秒
   【祭神】国常立尊
   【例祭】
   【社格】
   【由緒】継体天皇社参あり
       文化3年(1806)造営(白山神社
       大正4年遷座して白山神社境内社となる

   【関係氏族】
   【鎮座地】もとは伊井村内にあった
        大正4年廃社となり、白山神社に合

   【祭祀対象】
   【祭祀】江戸時代は「神明神社」と称していた
   【社殿】石祠
       

   【境内社】

伊井村伊井(金津町伊井)の神明宮を式内伊伎神社とする説がある。
神明神社は大正4年廃社となり、白山神社に合併され、境内社となつている。(元、伊井村28番地字皆原に鎮座)


伊伎神社

白山神社改修記念碑
 当白山神社は、継体天皇が越前国地方に滞在になられた時、ご参拝になられ、その後式内社に列せられた伊伎神社(後の神明神社)を合祀した由緒ある神社である。伊伎神社には一井の池があり、この水を継体天皇に差し上げたところとても喜ばれ、兎鳥の池と称された。当時、この地を伊伎と称していたが、この浄水の井に因み、詔により伊井と改称され、今日の村名になっていると伝わる。
 当白山神社の祭神は伊弉那美尊で、社殿の草創は不明であるが、江戸時代初期の寛文5年にはご神体が奉納されており、その後の寛保2年、文化3年に本殿が建設されている。その後、文久3年、明治41年に社殿の改築がなされたが、昭和23年の福井大震災により社殿悉く倒壊し、仮復旧のままであった。今回は、町指定文化財となった文化3年の本殿を修理し、その他の社殿を新たに改築し、由緒ある歴史と文化遺産を後世に伝えることとした。
平成15年10月吉日

社頭石碑



伊井白山神社本殿

金津町指定文化財(建造物)
 白山神社の本殿は、正面三間(約2.8m)側面二間(約1.9m)の前面に三間の向拝を取り付けた「三間社入母屋造り平入り「柿葺」の建物である。
 本殿の神座天井裏から発見された棟札等から、当建物は、江戸時代後期の文化3年(1806)に建立されたものとみられ、当時の状態をよくとどめている。
 本殿は、欅の素木を用い彫刻装飾を多用する当時の典型的な建物である。
 本殿には、脇障子の柱に巻き付く昇り竜・降り竜の丸彫、向拝手狭の迦陵頻伽・鳳凰・桐・雲の籠彫、中国の故事を題材にした側面壁板の浮彫りなどの多種にわたる見事な彫刻が施されている。
 この建物は、坂井郡を中心に活躍していた伊井大工達の手によって造られたものであり、江戸時代の庶民信仰を代表する神社建築として、県内では類のない非常に貴重な建築物である。

社頭掲示板



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