集落の西、山裾に鎮座する。社前には田が広がっている。 刀那坂は現在戸ノ口坂と称されている。県道25号福井今立線の旧道である。 |
刀那神社の大杉 刀那神社の大杉 (1本) 【上戸口町】市指定S50.8.25 スギ科スギ/幹周り600cm 高さ20m 推定樹齢300〜400年 刀那神社は、かつては数多くの社殿が立ち並ぶ大社でしたが、南北朝時代の延元年間(1336〜40年)、平泉寺の衆徒が三峯城に篭り乱暴狼藉をはたらいた折り、兵火によって社殿・宝物もろとも焼失したといいます。 本殿の西側後方の斜面にこの大杉は立っており、木の勢いも非常によく、鯖江市内では最大級のものです。 社頭掲示板 |
刀那神社の御正体 指定 《市指定》 平成22年2月10 所在地 鯖江市上戸口町 刀那神社 管理者 上戸口町 時代 寛永14年(1637)・江戸時代初期 刀那神社は、『延喜式神名帳(えんぎしきじんみょうちょう)』記載の官社に比定される。かつては戸ノ口地籍の刀那坂に創建され、多くの社殿が並ぶ大社であった。しかし延元の頃(1336〜1339)に、平泉寺の僧兵が三峯城に立て篭もった戦乱の兵火を受けて焼失したとされる。天正の頃(1573〜1593)に参拝に不便とのことで現在地に遷座し、明治41年に白山神社と三峯の神社の2社を合祀した。 刀那神社の御正体は、長方形の板状の笏谷石製で、上部左右に「日・月」を配し、その下方中央に「キャ」、左下に「キリーク」、右下に「サ」の種子(梵字)が刻まれている。種字はそれぞれ白山三所権現(はくさんさんじょごんげん)である「十一面観音」、「阿弥陀」、「聖観音」を表している。中央種子の下方には、「白山三所妙理大権現」、右端に「寛永十四年」、左端に「九月吉日」の銘文が刻まれている。 白山信仰と神仏習合の表現された作例として希少である。 鯖江市教育委員会 |