じょうぐうじんじゃ
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６月卯日に当社の起源や祭神と深い關係をもつ気比神宮との間で行なはれる特殊神事として「総参祭」が行われている。 天八百萬比咩神についてはよくわからないが、古くから養蚕の神として霊験あらたかとして近郷近在の信仰をあつめてきた。恐らくこの地に祀られていた在来神であろう。 |
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常宮神社 ご祭神 天八百萬比咩命 本殿 神功皇后 仲哀天皇 例祭 ７月２２日 総参祭 気比の神々が一年に一度海上渡御をされ、当社にお渡りになる。別名七夕祭 由緒 天八百萬比咩は上古より養蚕の神として霊験あらたかにこの地に鎮まり給い。今から約く２０００年前仲哀天皇の即位二年春二月に天皇皇后ご同列にて百官を率いて敦賀に御幸あり笥飯の行宮を営み給いた。その後天皇は熊襲の変を聞こし召され、紀州へご巡幸せられ、陸路山陽道を御通過、山口県へ向かはせ給う。皇后は二月より六月までこの常宮にとどまり給い、六月中の卯の日に回路日本海をお渡りになり、山口県豊浦の宮にて天皇とご再合遊がされ給うた。此の由緒を以て飛鳥時代の大宝三年(703)勅を以て神殿を修造し神功皇后・仲哀天皇・応神天皇・日本武尊・玉妃命・武内宿禰命を合わせまつられた。爾来、気比神宮の奥宮として一体両部上下の信仰篤く、小浜藩政まで気比の宮の境外の摂社として祭祀が執り行われた。明治九年社格制度によって県社、常宮神社となって気比神宮より独立いたした。 御神徳 天八百萬比命は常宮大神ととなえまつり、養蚕の守り神として敦賀は勿論、県内南条郡、又三方郡、滋賀県北部の人たちの信仰をあつめ御神徳をたれ給うた。 神功皇后は三韓征戦の前、この地にて御腹帯をお着け遊ばされのち福岡県宇美市にて応神天皇（八幡大神）を御安産遊ばされた故事によって、古くより安産の神として御神徳をたれ給い、広く国内よりの参拝者多し。又皇后は此の地を御船出されるにあたり、海神をまつり海上の安全を御祈願され、はるばる日本海をわたって、遠く朝鮮までも無事航海された由縁により海上の守り神として漁業者・船主・船乗の深い信仰をあつめている。 社頭掲示板 |
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常宮神社 由緒 謹みて按ずるに、天八百萬比咩命(常宮大神)は上古より、養蚕の神として霊験あらたかにして、此の地に鎮まり給い、今より約二千年前、仲哀天皇の即位２年・春２月に、天皇・皇后御同列にて百官をひきいて敦賀に御幸あり、笥飯の行宮を営み給うた。そののち天皇は熊襲の変をきこしめされ、紀州へ御巡幸せられ、陸路山陽道を御通過、山口県へ向はせ給う、神功皇后は２月より６月まで此の常宮にとどまり給い、６月仲の卯の日に海路日本海をお渡りになり、山口県豊浦の宮にて天皇と御再会遊ばされ給うた。此の由緒を以って、奈良朝時代の大宝３年（１２７０年前)勅を以って社殿を修造し神功皇后・仲哀天皇・応神天皇・日本武命・玉妃命・武内宿禰命を合わせまつられた。爾来、気比神宮の奥宮としで一体両部上下の信仰あつく、小浜藩政まで気比の宮の境外の摂社として祭祀がとり行われた。明治９年社格制度によって県社常宮神社となって気比神宮より独立いたした。 例祭 総参祭(７月２２日１１時) 気比神宮と常宮神社との関係は、神社の起源に実に根ぶかいものがある。ひもろぎの宮と鏡の宮。奥宮と口の宮。上社と下社。気比の神と常宮の神。仲哀天皇と神功皇后。 本営と摂社等、何れもはなすことの出來ない神社同志である、おそらく昔より一体両部の神社と見るべきである。さて７月２２日１１時気比神宮宮司以下神職気比の神々を、船型の神輿にうつしまつり、御座船神宮丸に奉安して御幸の浜より船出する。 沿岸の漁業者小船に分乗し、御座船を曳行し、常宮へ海上渡御され、正午本殿にて祭典あり、午後３時御帰還される.当日のお供の船をはじめ海上よりの参拝者多く、終日境内はにぎはう。総参とは此の祭事に神人すべてあずかり参ると言う特殊な祭典の意味であろう。即ち梅雨あけの波風静かな常宮の浜に気比の神々が一年一度の海上渡御をされで、景色のよい夏の一日をこよなく楽しみ、且つ神遊び給う蜘祭で、敦賀の夏祭のさきがけである。 常宮本紀に 三條天皇御製 おほなごや きさひの神の あとたれし 常の宮居は 静けくも見ゆ 御神徳 天八百萬比咩命は常宮大神ととなえまつり、養蚕の守り神として敦賀は勿論、県内南条郡、又三方郡滋賀県の北部の人たちの信仰をあつめ御神徳をたれ給うた。 神功皇后は三韓征討の前、この地に御腹帯をおつけ遊ばされ、のち福岡県宇美市にて応神天皇(八幡大神)を御安産遊ぱされた故事によっで、古くより安産の神として御神徳をたれ給い、広く国内よりの参拝者多し。又、神功皇后は此の地を御船出されるにあたり、海神をまつり海上の安全を御祈願され、はるばる日本海をわたって遠く朝鮮までも無事・航海された由縁により、海上の守り神として漁業者・船主・船乗の深い信仰をあつめている。 国宝新羅鐘 豊臣秀吉公当社を崇敬し、文緑のいくさに兵たちの武運長久を祈願し、凱旋に際して彼の地朝鮮慶州の吊鐘一口を若狭藩主大谷刑部義隆を正使として奉納せられた。慶長２年２月２９日今から４００年以前のこと。このつりがねは、龍頭の旗さしに穴をうがち上帯下帯は蓬莱山の図、乳は三段三列で松がさを形どっている。正面の天女は鼓をうちながら大空を舞う浮彫になっている。この鐘は黄金を多分に含み、その音色は黄鐘の調にあっている。古代音楽の楽器としても優秀品である。 明治３３年美術工芸甲種第一等として国宝に指定。明治４１年大正天皇皇太子の時これを御台覧に供せらる。昭和２７年１０月新国宝に再び指定をうけた。朝鮮の大和７年３月の作。吾国の奈良朝時代白雉２年にあたり、今から１３００余年を経ている世界的名鐘である。朝鮮慶州の鐘はこれより６０年古く、宇佐八幡宮の鐘はこれより５０年新しいと言う。 由緒書 |
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新羅鐘 国宝 新羅鐘（しらぎのかね）『朝鮮鐘』 豊臣秀吉公当社を崇敬し、文緑のいくさに兵たちの武運長久を祈願し、凱旋に際して彼の地朝鮮慶州の吊鐘一口を若狭藩主大谷刑部義隆を正使として奉納せられた。慶長2年2月29日今から400年以前のこと。 このつりがねは、龍頭（りうず）の旗さしに穴をうがち上帯下帯は蓬莢山の図、乳は3段3列で松がさ形どっている。正面の天女は皷をうちながら大空を舞う浮彫になっている。この鐘は黄金を多分に含み、その音色は黄鐘（おうしき）の調べにあっている。古代音楽の楽器としても優秀品である。 明治33年美術工芸甲種第一等として国宝に指定。明治41年大正天皇皇太子の時これを御台覧に供せらる。 昭和27年10月新国宝に再び指定をうけた。朝鮮の大和7年3月の作。吾国の奈良朝時代白雉2年にあたり、今から1320余年を経ている世界的名鐘である。 朝鮮慶州の鐘はこれより60年古く、宇佐八幡宮の鐘はこれより50年新しいと言う。 http://www.syba.co.jp/wahoo/tera/jyougu/index.html |
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常宮神社 常宮神社本殿一棟 指定年月日 昭和５７年４月２３日 所在地及び管理者 常宮神社 時代 江戸時代 三間社流造銅板葺 常宮神社は、大宝３年(７０３)勅命により社殿を修造したと伝えられる古社で、古くより気比神宮の境外摂社として崇敬を集めてきた。 本殿は、正徳３年(１７１３)に再述されたものである。正面三間(６．０８ｍ)、側面三間(５．００ｍ）向拝一間の前室付三間社流造の形式を持つ比較的大形の建物である。身舎は円柱、前室及び向拝は角柱とし、前室床は身舎に対し一段低い。これに応じ、四周の刎高欄付の縁にも段差が生じる。 正面の木階は七級の木口階段とし、浜床を設けている。前室正面は中央間を板扉、両脇間を蔀とし、面側面は板扉である。身舎は正面中央間を板扉、両脇間を杉戸引違とし両面および背面は板壁である。柱上には三斗を組み中備えに蟇股を入れ、二軒繁垂木の軒を支えている。妻は、二重虹梁太瓶束とし、虹梁間および笈形に彫刻を嵌め込む。また、頭貫鼻や手狭にも彫刻を施している。なお、屋根については、当初は檜皮葺であったと考えられる。 社頭掲示板 |
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常宮神社 [国宝］朝鮮鐘(太和７年３月日 青州蓮池寺鐘往銘)一口 指定年月日 昭和２７年１１月２３日 所在地及び管理者 敦賀市常宮 常宮神社 時代 新羅次代 総高 １１２ｃｍ 竜頭高 ２２．４ｃｍ 口径 ６６．７ｃｍ 口厚 ６．０ｃｍ 鐘身を和鐘のように袈裟襷にせず、竜頭の竜は笠上の珠をかみ、両臂を左右に張っている。 身の上・下帯は荒磯文を連続させ、四箇所の乳郭には花座を伴てう乳を三段三列に配している。撞座は二箇所で、胴まわりに天衣をなびかせた天女を浮彫りにしている。 銘区の銘文によると「太和７年３月日青州蓮池寺・・」とあり、すなわち太和７年は唐文宗の元号で、この年は新羅の興徳王８年(８３３)に相当し、いわゆる新羅時代の朝鮮鐘であることが知られる。その鋳法は蝋型鋳物の焼き流し技法によっているが、文様、形態はすこぶる古様で、渡来鐘のうち最も大形のものに属する。 慶長２年(１５９７）救賀城主・大谷吉継(吉隆）が、豊臣秀吉の命により、当神社に奉納したと伝えられているが異説もある。 平成１１年１１月１日 敦賀市教育委員会 社頭掲示板 |
