集落奥の山腹にあり。天然自然物の大杉がある。 古墳や条里遺構の存在から、恐らく古墳時代には神祭りが行なわれていたものと考えられる。 信露貴彦神社を男神とし、当社を女神として両社の特殊神事には互いに密接な関係がある。 |
沓見御田植祭 沓見御田植祭は、敦賀市沓見区の式内社である信露貴彦神社(男宮)と久豆弥神社(女宮)の春祭りである。明治の中期ごろまでは4月6日に行われていたが、その後5月6日となり、さらに5月5日のこどもの日に変更されている。昭和30年代以前の水苗代のころは、御田植祭がすまないと田植えをすることができなかったと伝えられており、農耕の予祝儀礼として重視されていたことがわかる。 御田植祭は、両社に「王の舞」「獅子舞」「田植え歌」「田植え式」を奉納するために行われる。 5月1日の「馬場揃え」、2日の御幣・オハケサンなどの準備、3日の当屋(お旅所)の準備、4日のオハケタテなどがおこなわれ、当日の正午、男宮・女宮の順に公会堂から華やかに飾り立てた祭りの行列が出発する。村通りを笛太鼓で囃し「ヤーホーハイヤー、来年も当屋、再来年も当屋」などと気勢をあげて神社に渡御し、それぞれ両社に御幣を納めた後、王の舞、獅子舞、田植え歌、田植え式を奉納する。その後、女宮でそれぞれ交互に王の舞、獅子舞、田植え歌、田植え式を奉納し、再度、男宮に渡御が行われ、女宮の王の舞、獅子舞と両社の田植え歌が奉納され、馬場先に集合して御幣を合わせると、村人が御幣の紙垂を奪い合う。 福井の文化財 |