海に向かった小さな尾根の上にあり。参道は長い。往古大国主命が出雲より水路で当地を訪れたとき、岩の架け橋が海中より磯辺まで続いていた。船を寄せてみると当地の荒神二田彦・石部彦が出迎えた。祭礼の時御輿は陸から海に渡御する。大国主が残した御佩の剣はご神体。 |
御島石部神社 当神社は延喜式神名帳に載っている由緒ある神社であって、祭神は大己貴命(大国主命)である。その昔、命が北陸東北方面平定の為に出雲より水路にて当地を通られた時、岩の懸橋が海中より磯辺まで続いているのを不思議に思われ、船を寄せてみると、当地の荒神二田彦・石部彦の二神が出迎え卮(さかずき)に酒を盛り、敬意を表した。 当神社の祭礼神輿が陸から島に御渡りになり、その時、御神酒を捧げる吉例は此処に由来する。 また、命が残していかれた御佩(はかせ)の剣は当神社の御神体として崇奉り鎮守となっている。 本殿の彫刻は関東きっての名工、小林源太郎(熊谷の住人)の弘化2年の作品であり、彼の得意とする子持ち龍は見る人を魅了する素晴らしい出来映えの作品といわれている。 西山町教育委員会 社頭掲示板 |