昔は雄山神社の神輿がこの社へ神幸したものと伝えられている。この地が雄山神社の旧社地でなかつたかと説く説もある。 |
熊野神社 立山町指定 天然記念物 神宮山社叢 立山町栃津数古前一番地 神宮山は、標高220m、南北250m、東西(巾) 約100m、高さ(比高)約30mで、天林段丘の南端にあたり東・北面は栃津川の浸食によって一見、独立した山ように見える。基盤は凝灰岩で南東の段丘崖には礫層が見られる。 本社叢のうち山頂部の熊野社周辺および南東斜面には、ウラジロガシ、アカマツを中心とした自然林が、かなりの面積にわたって存在する。 ウラジロガシは、低山地や平野部の 自然の植生を代表する常緑広葉樹で原始林のおもかげを僅かにとどめている。 この社叢には、アカマツやソヨギをかなり含んでいるが、ウラジロガシの原始林が数百年前に、かなり人間によって荒らされたあとにアカマツの二次林が生じたものであろう。 その後ウラジロガシが次第にアカマツをしのぐようになったのである。 現在はアカマツの後継樹が生育し得ない環境になってウラジロガシが主に占める原始林の姿(極相)に近づきつつある。 社頭掲示板 |