八代村の奥山に、八代仙(はったいせん)と呼ばれる洞窟がありその洞窟を奥宮として、現在の地に箭代神社の遥拝所があった。 当社は、北の奥にある上宮の地にあったという。その後、箭代神社は北八代へ遷され、その跡に、礒部神社が遷ってきたという。 当村では古来犬を飼わない風習がある。 「イソべの宮には戸が立たぬ」と云われて、古来当社の拝殿には戸の入つているのを見た者が無いとされる。敷居・鴨居に溝は彫つてあるが、年中吹き通しのまゝである。 もとは今の鎮座地の後方角間部落に至る山の中腹、上宮の地に鎮座していた。上宮の地より現在の鎮座地(旧八代神社遥拝殿社)に遷座した。 |
礒部神社社叢 氷見市指定天然記念物 昭和47年4月15日指定 この神社は延喜式内社といわれる古社で祭神は天日方奇日方命で磯部氏の祖神と伝える。 社叢は総面積5300u、ウラジロガシ、ユズリハ、シイを主木とした暖地性自然林で約130種の自生植物を数えることができる。 南面の傾斜地は磯部の「相撲場」の跡で、裾の小路はかっての荒山往来である。 氷見市教育委員会 社頭掲示板 |
礒部神社社叢 氷見市指定天然記念物 昭和47年4月15日 礒部神社は、延喜式神名帳に記載された式内社に比定される古社で、祭神は磯辺氏の祖神天日方奇日方命を祀る。 礒部神社社叢は.標高約100mに位置し、常緑樹の多い森で、高木層としては、西から北側の斜面には常緑広葉樹のウラジロガシが優占し、中央部の社殿に向かう参道をいくと大きなスギが立ち並ぶ、また社殿より上部にはユズリハとモミの大木がある。 社叢の高木層以外の主な構成種は、低木層はヒメアオキ、ヤブツバキ、ヤツデ、シロダモ、草本層はべニシダ、ヤブコウジ、トキワイカリソウである。 社叢の西向きの正面部分には大きなフジが高木にからみつき、花期には紫色の長い花序を垂れたフジの花が、社叢前面を覆うように広がる。 氷見市教育委員会 社頭掲示板 |