由豆佐売神社
ゆづさめじんじゃ 所在地 社名















   【延喜式神名帳】由豆佐売神社 出羽国 田川郡鎮座

   【現社名】由豆佐売神社
   【住所】山形県鶴岡市湯田川字岩清水 86
       北緯38度41分39秒、東経139度46分5秒
   【祭神】溝杙姫命 大己貴命 少彦名命
   【例祭】4月30日 例大祭 5月1日 例大祭
   【社格】旧郷社
   【由緒】白雉元年(695)3月17日創建
       仁和元年(885)11月に15日厚く祭祀の命「三代実録」
       慶長17年(1612)最上義光神領寄進
       安永年間(1772〜81)造営
       明治9年(1876)郷社
       同40年月神饌幣帛料供進神社指定

   【関係氏族】
   【鎮座地】移転の記録はない

   【祭祀対象】
   【祭祀】江戸時代は「龍蔵権現」と称していた
   【社殿】本殿
       幣殿・拝殿・手水舍

   【境内社】與喜天神社・諏訪神社

湯田川温泉のほぼ中央にある源湯、正面の湯の真向かいの、集落を見下ろす石段を登った高台に鎮座。創建は白雉元年(695)3月17日と伝える。
現在の社殿は、神佛分離以前は、別當寺長福寺の観音堂であつた。


由緒

鎮座地  鶴岡市湯田川字岩清水86
祭神   溝杙姫命 大己貴命 少彦名命 
境内神社 興喜天神社(天満宮) 古峯神社 稲荷神社 諏訪神社
祭日   例祭 5月1日、祈年祭 3月13日、新嘗祭 11月23日、温泉清浄祭 7月土用丑の日
社殿   本殿 1.8坪、幣殿 2.5坪、拝殿 64坪、手水舍 1.2坪
主要建物 社務所 11.2坪
工作物  鳥居石造一基、燈籠石像一対、歌碑一基
境内地  3863坪
氏子数  260世帯
由緒   当神社は、湯田川温泉のほぼ中央にある源湯、正面の湯の真向かいの、集落を見下ろす石段を登った高台に鎮座。創建は白雉元年(695)3月17日と伝える。
延喜式内社で「延喜式」神名帳にみえる田川郡三座のうちの由豆佐賣神社に比定される。「三代実録」仁和元年(885)11月に15日条によれば、同年6月21日出羽国秋田城中と飽海郡神宮寺西浜(現同郡遊佐町)に石鏃が降り、凶狄陰謀兵乱の前触れと占われ、これに対し神祇官から、この凶兆は「田川郡由豆佐乃売」など三神を崇敬しなかったためであると奏上があり、三神を厚く祀るようにとの命令が出されている。神仏混淆していた中古の昔には、観音堂と称されて十一面観音を祀っていたと伝えられる。近年には湯蔵権現、また龍蔵権現とよばれていた(出羽国風土略記)温泉鎮護の神とされ、庄内六座の一といわれた(天保3年木版刷羽州庄内田川温泉図付温泉の記)。別当は南隣の大日山妙幢院長福寺が務めた。慶長17年(1612)最上義光から大日領として田川湯村一五五石余の黒印状一九通が与えられ、神子分として四余が含まれる(延宝九年庄内寺社領高付帳)。「出羽国風土略記」には「龍蔵権現十ヵ年前迄は三間四面の社作にして物寂なるけしきに見つけるに近年の長福寺住職是を建替社作にもあらず表裏格子にして神輿やとうけ見るがごとし神壇も見えず」と記される。
現在の社殿は、安永年間(1772〜81)の造営といい、観音堂の形式をもつ。例祭は3月17日であったが、(前掲温泉図付温泉の記)、現在は5月1日に行われている。また4月9日から12日までの四日間にわたり例祭前の氏子廻りとして、祓の行事を行っている。道化神楽ともいわれる滑稽な仕草の湯田川神楽、素人の即興的に演ずる滑稽さで知られた湯田川の俄踊も例祭に奉納の神事として伝承されたもので、俄踊は大正初期に廃絶した。神木の樹高30mの大銀杏は乳イチョウと呼ばれ県指定天然記念物となっている。樹齢一千年といわれて、宝永2年(1705)の「大概往来」(鶴岡市郷土資料館蔵)に「出羽一国の銀杏の大木あり」と記されている。
明治9年(1876)郷社に列せられ、同40年月神饌幣帛料供進神社に指定せらる。

全国神社祭祀祭礼総合調査 神社本庁 平成7年




由豆佐売神社

由豆佐賣神社は、白雉元年(650)の創建と云われ、古書「三代実録」や、延喜5年(905)に起草の延喜式神名帳にも登載された格式の高い神社である。
 祭神は、溝姫命、大己貴神、少彦名神の三神で、代々の領主をはじめ近郷庶民の崇敬厚く、最上義光は黒印一五五石を、又酒井家による社殿造営など、数々の寄進があった。
 現在の拝殿は、安永年間(1775年頃)の造営で、昔は観音堂と称し十一面観音を祀り、又社名も滝蔵権現と称し、神仏習合時代の密教寺院に多く見られる平面構造(松田良助氏説)で五間堂・内柱・向拝屋根・唐破風・内部は外陣・内陣・内々陣・格子(結界)・脇陣・周り縁・床が高く貴重な遺構である。
 本殿の造営は、明治15年時の庄内の名棟梁「高橋兼吉」の建築である。
平成7年12月建立
湯田川郷土史研究会
鶴岡市文化財愛護協会

社頭掲示板



由豆佐売神社

延喜式内由豆佐売神社縁起
祭神 溝織姫大神
相殿 大己貴大神 少彦名大神
当神社の創立年代詳ならざるも古き祝詞に白鳳元年壬申弥生中旬当山に天降り給うと記載あり、然れば今を去る1330年余にして39代天地天皇の大御代に当たり又古老の口碑に伝うるところ和銅年間白鷺の浴するを見て初めて温泉を発見せり今に白鷺の湯と称す神社創立も其当神社ならんと三代実録仁和元年11月21日の条に去6月21日出羽国秋田城中及び飽海郡神宮寺西浜雨石鏃陰陽寮言当有凶狄捨謀兵乱之事神祇官言彼国飽海大物忌神月山神田川郡由豆佐売神倶成■■崇不敬勅令国■恭祀諸神■慎■国に見えたり
延喜式神名帳出羽国田川郡由豆佐売神社と記載畏くも当神社の祭神溝織姫大神は日本書紀神代の巻に・・・・・・

社頭掲示板



湯田川の乳イチョウ

山形県内有数のイチョウの巨樹で、崖際にあるために、正確な根まわりや目通りの幹まわりの測定はできないが、高地面での周囲7.3mである。高さは約37mであって、大枝からは大小数本の乳柱が垂れ下がるので、乳イチョウの名がある。しかし、雄株であって実はならない。
昭和27年4月1日、山形県の天然記念物に指定された。

社頭掲示板



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