明治までは神仏習合の社で、本地仏薬師如来、脇立に日光菩薩、月光菩薩を祀っていた。 御神体は、剣一振と奇石二個。 剣は、大同年間に鳥海山より飛んできて、旧境内に止まったという宝剣。 光格天皇の御代、火災により炎上した時、剣みずから箱から飛び出して、境内社の中に入り雲のようなものに包まれていたという。 二個の奇石の由来は不明だが、往古より宝剣は薬師如来の背後に、奇石は日光・月光菩薩の背後に安置されているという。 |
由緒 当社の社号は往古より劔龍山大権現と称し、口碑に小物忌神社と称せり。鳥海山稲倉嶽の劔龍山小物忌社の御神体の宝劔は余程早き頃飛出たり。劔龍神社の御神体の宝劔はこの小物忌社の霊劔なりと伝う。劔龍山修験者は一山を守り50数代連綿として奉職し現在に至る。 宿坊6戸現存す。明治3年劔龍山大権現の称号を劔龍神社と改める。 鳥海山麓に高瀬峡あり劔龍神社山伏の修験場なり。 全国神社祭祀祭礼総合調査 神社本庁 平成7年 |