尾治針名真若比咩神社

尾治針名真若比咩神社
おじはりなまわかひめじんじゃ

　　　【延喜式神名帳】尾治針名真若比女神社　備前国御野郡鎮座

　　　【現社名】尾治針名真若比咩神社
　　　【住所】岡山県岡山市北区津島本町20-8
　　　　　　　北緯34度41分21秒、東経133度54分23秒
　　　【祭神】尾治針名真若比咩命
　　　【例祭】10月26日例大祭
　　　【社格】旧村社
　　　【由緒】由緒不詳
　　　　　　　江戸時代にはその所在が不明
　　　　　　　寛延４年（１７５１）御崎宮の社地へ移る
　　　　　　　明治８年現在地に遷
　　　　　　　昭和２０年６月岡山空襲で焼失

　　　【関係氏族】尾張氏
　　　【鎮座地】はじめ四日市の花園にあった
　　　　　　　　江戸時代にはその所在が不明
　　　　　　　　寛延４年（１７５１）御崎宮の社地へ移る
　　　　　　　　明治８年現在地に遷

　　　【祭祀対象】
　　　【祭祀】
　　　【社殿】本殿流造
　　　　　　　拝殿
　　　【境内社】

江戸時代にはその所在が不明であつた。
寛延期に大守氏を中心とした式内社の再興運動があり、その過程で寛延４年（１７５１）尾治針名眞若比女神社が北方村四日市の御崎宮の社地に社をつくつて祀られるようになつた。
現在地は天津神社の社地があったが、明治８年この地に遷座し、天津神社は境内社となった。
昭和20年（1945年）6月、岡山空襲の際に焼夷弾の直撃を受けて炎上。空襲で社殿が焼失するまでは、本殿の脇に末社が一社祀られていたといい、これが天津神杜ではなかったかといわれている。

尾治針名真若比女神社

式内尾治針名真若比咩神社由緒概要
１．鎮座地　岡山市津島字宮山
１．祭神　尾治針名真若比咩命
延喜式神名帳に備前国御野郡尾治針名真若比咩神社此尾治針名真若姫命は国司祭祈年神なり延喜式四時祭式に国司祭祈年神２３９５座の内小２２０７座山陽道１２４座此山陽道１２４座と云う中に備前国２５座あり其２５座の中に尾治針名真若比咩神社あり故に文明及び延喜以前の社にして延喜式に尾治針名真若姫神本国総社神明帳に尾治針名真若比女神社山本氏本に従四位下尾治針田明神と記載せらる式内の神社なり当社鎮座地西坂以東の山々を凡て半田山と云うは針田山を誤れるにて針田名称は此神の御名より出たるものにして往昔は敷ませる地も甚だ広かりしが今は津島の産土の神とはなり玉へしと正しき尊き式内の大神にぞまし座しける。
尾治針名真若比女神社式内の神世所祭の神一座尾治針姫命という。旧事記曰天照国照彦大火明櫛玉瓊速日尊１４世孫尾治針名真・連　頭書・備前国御野郡尾治針名真若比女神社
明治１３年１０月１２日勅令第９６号に依り神饌幣帛料供進神社に指定せらる而して祭日は左の通り。

社頭掲示板

尾治針名真若比女神社

この神社は、国鉄・津山線法界院駅から西へ約１Ｋｍ、真備学園高等学校の北々東約２００ｍの市街地を見おろす山の中腹の、岡山市津島夲町２０番１号にある。もと村社。
式内社の尾治針名真若比女神社は、江戸時代初期にはその所在が不明であったが、寛延年間(１７４８～５１)に、備前一宮の吉備津彦神杜の祠官・大守氏を中心とした式内社再興運動により、北方四日市の御崎宮の社地に小杜を作って祭られるようになったといわれる。
その後、この神社がいつ現在の地に移されたかは明らかでないが、明治７年(１８７４)の『延喜式内杜取調帳』には現社地に天津神社が記されていること、その翌年書かれた『御野郡神社境内図』には北方・御崎宮の社地内にこの宮が摂社として記されていることなどから、明治７～８年より後のある時期に、天津神社があった現在の場所に移されたもののようである。
祭神は、尾治針名真若比咩命とされている。地元では「尾治針さま」と呼んでいる。
この神社が現在地へ移されたころは、もとの天津神社の本殿をそのまま使用したようで、その後、昭和１６年(１９４１)に本殿の建て替えが行われたが、昭和２０年６月、岡山空襲の際に焼い弾の直撃を受けて炎上した。現左の傷んだ小さな本殿と拝殿は、戦後の昭和２４～５年ごろ建築されたものである。空襲で社殿が焼失するまでは、本殿のわきに末社が一社祭られていたそうで、これが天津神杜ではなかったかといわれている。

尾治針名真若比女神社

延喜式神名帳に、「備前国御野郡尾治針名真若比め神社」とあリ、総社神名帳に「尾張針田真若比女神社」、山本氏本に「従四位下尾張針田明神」と記載している式内神社である。本神社の鎮座地の西坂以東の山を半田山と言うのは、針田山の誤で、針田の名称はこの神の御名から出たもので、津島の産土神である。（「め」は口へんに羊）

岡山県神社庁

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