往古、京都上加茂の神を勧請したものと伝 近世を通じて当社周辺地は山城国賀茂社領であることからしても賀茂別雷神社と深い関係がある。 明治初年(1868年)まで、京都上加茂神社の社家松下氏、西池氏の両家が社務を統理した。 |
鴨神社 この神社は、国鉄・津山線金川駅から県道・仁堀中〜御津線を北来へ約14Km、仁堀西集落の北西はずれの高台の、赤磐郡吉井町仁堀西字馬場678番地にある。もと村社。 この神社は、創立年代は不詳であるが、京都の上加茂の神を勧請したものとの伝承がある。 この神社の周辺地は、近世には山城国(現・京都府の一部)の賀茂神社の社領であったことが『吉備温故秘録』(寛政年中=1789〜1801)などに見えているところから、賀茂別雷神社と深い関係にあったと推測されている。そして、この神社は、創建以来、現左の鎮座地を移動した記録はないようである。 祭神は、鴨別雷命(饒速日尊の別称)、玉依日売命(鵜茅草葺不合尊の后。初代神武天皇の生母)、鴨建角身命(大国主尊と宗像三神の一人・多紀理姫命の第一子。事代主尊の長兄)の三柱とされている。 社殿は、南面して建てられており、本殿は、慶応元年(1865)に改築されたもので、一間社、流れ造り・桧皮葺きで、周囲には板塀が巡らされている。 拝殿前の境内両わきには、三本杉と呼ばれる、地上4〜5mのところから三幹に分かれた、樹齢350年と推定されている、町指定天然記念物の大杉がそそり立っている。 この神社は、近年、雷除けの神様として信仰する人が多いという。 |
鴨神社 本神社は延喜式内の古社で、京都上加茂大明神の御分社として、明治初年迄は京都上加茂神社の社家松下氏、西池氏の両家が社務を統理し、本村で高百五十石を領し、その収納で運営にあたったが、明治維新以来社家は廃止せられ、当地に社掌を置き、造営等総て氏子の負担となった。当神社は古来雷除けの神として尊敬厚く、毎年5月3日の雷除祈願祭には、近郷近在からの参拝が多い。 岡山県神社庁 |