境内に巨岩があり、現在は「才崎」という地名であるが、元は神坂(みわさか)であった。 神坂(才崎)には才崎宮が祭られていたが、現在は若宮八幡宮の境内に広高神社として祭られている。 広高神社は本殿背後の末社殿の右から4社目に鎮座している。式内社である東須恵の美和神社の本宮との説がある。 美和神社の秋の大祭前には、まず宮司と東須恵・西須恵の祷主、従者が尻海の海に入り潮ゴリをとって身を清め、続いて広高神社(元才崎宮)に幣帛を奉献し直会を行って帰る行事がある。 |
若宮八幡宮 市指定重要文化財 石灯篭 二基一対 平成16年11月1日指定 若宮八幡宮拝殿の前方左右に立つ総高3.6mの同形で二基一対の石燈籠である。 アーチ状の台脚の上に方形の中台と火袋部を重ね乗せるが、中台の上面四隅に勾欄形を刻みだし、その上の火袋は、更にその上にかむる笠と共に、一宇の宮殿建築の様をリアルに彫り上げている。ことに笠は軒下の垂木(たるき)や屋根面の瓦棒も忠実に刻み出した上、笠頂上には高く阿吽(あうん)の雲竜の造り物を立てている。 台脚の刻銘から江戸時代の安永7(1778)8月16日に、当地尻海在住の商人と思われる薩摩屋藤太夫が、中国風を背景に持った琉球・南薩様式の石燈籠を寄進したものであることが分かる。 瀬戸内市教育委員会 社頭掲示板 |