境内に樟の古木が多い。 弘仁5年(814)勅使を以て奈良県龍田大社より分霊を奉遷。 中世南荒田野村岡山にあった式内室比売神社を合祀した。 |
由緒 當社は人皇第52代嵯峨天皇の御代皇紀1474年弘仁5年勅使を以て今の奈良県生駒郡三郷町龍田大社より分霊を奉遷して此の地に齋き祀りしなり。御祭神は級長津比古命、級長津比女の二柱にましまし、天地の大気、即ち風力を主宰し給う風の神と称せられ海上航海安全五殻豊穣の御神徳高く古来遠近を問わず農漁業者の参拝跡を絶たず今日に及ぶ、其の後今より500年前南荒田野村岡山の室比賣神社より、木花咲耶比賣命の霊を合せ祀り安産の神として霊験もことに顕著なりと伝えられる。 當社は延喜式官帳に登載せられ、式内社として阿波国五十座(那賀郷七座)の中の小一座と称して日本一社なりと言う、尚末社の日吉神社は一名山王社と称し大山津見命を祀り山野を司どり、又大歳神社は大歳の神、若歳の神、御年の神の三神を祀り正月の神として崇められる。 此の本社、末社を合せて轟三社と称し、天然記念物の樟の緑のいや濃く、古くより南北荒田野、廿枝の本町一円を氏子とした総鎮守の神として崇敬せられ今に至る。 例祭日10月24・25日 昭和48年2月吉日 全国神社祭祀祭礼総合調査 神社本庁 平成7年 |
轟神社 天然記念物 新野のクスの群生 昭和42年(西暦1967)1月17日 徳島県指定 このクスの群生は、およそ750年前の鎌倉時代中期に秋山傍示の近藤氏(屋号カネイ)の祖先が轟神社にクスの苗を寄進して境内周囲に植えたと伝えられている。 樹齢はおよそ750年以上と推定される。現在本数は大小合せて10樹あり、最大のクスは(地上から1.3m)幹周り7.08mに達し、境内にうっ蒼として茂り神社の御神木としての荘厳さをかもし出している。 なお、昭和42年1月17日、徳島県天然記念物に指定されたのを記念して新野町内各傍示が注連縄(しめなわ)を奉納し、町民あげて御神木としてのクスを崇め称えている。 平成19年(西暦2007)3月 阿南市新野町轟神社氏子総代会 社頭掲示板 |
轟神社 祭神は龍田風神と呼ばれ、農家や航海業者の信仰が厚い神で、のちに近くにあった延喜式内社の室比売神社を合祀し安産の神としても崇敬を集めています。境内には樹齢700余年といわれる大樟が群生しており、県の天然記念物にも指定されています。大樟の根元に白蛇2匹が棲み、時にふれ轟明神の使者として境内に現れ、これを見た者には幸福が訪れるという伝説があります。 阿南市観光協会 |