この地域に住居を権えた人々によつて、いつの頃からか室比売神社を祀つたのがはじまりで、その後衰頽廃絶してある時期には轟明神と置き替えられたこともあつたが、轟明神が級長津彦命。級長津姫命を祭神として、南荒田野村(後の豊田村)字宮久保に移転するに伴い、王子大明神として祀られていた。明治3年王子神社と改称、明治7年室姫神社として復活した。 |
室比売神社 当社のご祭神は垂仁天皇のご内室「室姫」で奈良□時代の末期に、姫が天皇を慕って小舟で淡路へ向かう途中、荒天の為阿波の東岸に漂着、ここに安住の地を求めて土地の人達の親愛を受けていたが、ついに黄泉の客となった。その時、身重であった姫は村人たちの親切を謝すとともに、世の人々の安産を願う旨の遺言を残したという。 村人は姫をねんごろに葬り、塚を設け、塔を建てて供養していたが、いつの頃からか室比売神社として祀るようになり明治7年、式内社の一つとして室姫神社と改称された由緒ある古い神社で、安産の神として広く崇敬されている。 社頭掲示板 |