八幡神社
はちまんじんじゃ 所在地 社名















   【延喜式神名帳】秘羽目神足浜目門比売神社2座 阿波国 麻殖郡鎮座

   【現社名】八幡神社
   【住所】徳島県吉野川市川島町児島前池北49
       北緯34度3分33秒、東経134度17分22秒
   【祭神】誉田別天皇 祕羽目神 足浜目門比売神
   【例祭】10月24日 例大祭
   【社格】旧村社
   【由緒】由緒不詳
       天正年間(1573−92)戦火で焼失
       明治8年村社

   【関係氏族】
   【鎮座地】現在の社地の南側に鎮座していた
        天正年間(1573−92)戦火で焼失
        その後現在の地に再建

   【祭祀対象】
   【祭祀】江戸時代は「八幡神社」と称していた
   【社殿】本殿流造
       拝殿

   【境内社】

蜂須賀氏が阿波を領するにおよび、式内日羽女神社の社号は差し支えありとして、改称するよう申し渡されたので、やむなく誉田別命を合祀して、鎭守八幡神社と改称したといわれている。


鎭守八幡神社

御祭神 誉田別命 祕羽女神 足浜目門媛
御鎮座地 徳島県麻植郡川島町児島字前池北49
      氏子数 180戸 境内343坪 例祭日10月24日
御由緒
もとは、 祕羽目神社という。現在の社地の南側に鎮座していたが天正年間、武士の起こした戦により火をかけられ、神宝・社記など社殿と共にすっかり焼失した。その後現在の位置に式内社祕羽女神社として再建した。ところが、蜂須賀氏が阿波藩(徳島県)の領主となり、式内祕羽女神社の社号はさしつかえがあるとされなまえを変えるよう申し渡された。その結果譽田別命と合祀して鎭守八幡神社と改称したのであると伝えられている。
明治8年になり、あらためて村社となった。ここにいたりおもい起こせば鎭守八幡神社のもとは、いうまでもなく祕羽目神社であり、祭神は祕羽目神と足浜目門比売を合祀していた。しかも、この土地の小字名を「日和女」といい、社地の西南200mにいつのころたてられたかはわからないが、ともかく秘和女塚さえあり、延喜式内小社(延喜式という公撰の本に書かれている神社の中でも古い神社であることを示したもの)と過去において信じていた時代もあったといわれている。
大正3年10月28日、天満神社・事代主神社を合祀、ついては大正5年7月1日吉野川改修工事の為、移転しなければならなくなった北須賀の村社、中道神社・猿田彦神社を合祀して現在に至っている。
平成5年3月吉日  氏子一同

社頭掲示板



八幡神社の主な年中行事

一、 正月(元旦)当神社では、新年を祝う年越し参詣者が多数あり、総代がその接待を行い、年明けの神社は賑わう。また新年に当たり年初の諸行事を行う。
一、 春の社日(春分の日前後の頃)(地神さん)「社」は中国では土地の神の意。春分の日に最も近いその前後の戊(ツチノエ)の日、春は春社。土地神を祀り豊作を祈る。
一、 春祭(旧暦2月16日)祈年祭など稲作に先立ち前もって祝う祭をいう。
一、 夏祭(旧暦6月16日)夏期、みそぎを浄めて、病魔・罪けがれを祓い、清福を祈る為行われる祭をいう。当神社においては、神主により大祓形代(紙人形)によるお祓いと輪抜けの神事を行っている。
一、 秋の社日(秋分の日前後の頃)(地神さん)「社」中国では土地の神の意。秋分の日に最も近いその前後の戊(ツチノエ)の日である。秋の場合は秋社といい、土地神を祀って収穫に感謝する。
一、 秋祭(10月24日)秋の収穫を感謝し祝う祭をいう。当神社では当日、神輿が出て、また、境内では出店の市が立ち、氏子たちは、賑やかな祭気分で一日を楽しんでいる。
昔は、屋台が宵祭・本祭・戎祭の三日間出て現在より賑やかであった。
平成12年9月吉日

社頭掲示板



鎮守八幡神社と祭礼

元式内小社である鎮守八幡神社は川島町大字児島字前池49番地に鎮座している。誉田別天皇、秘羽女神、足浜目門媛神を祭神とし秘羽女神社と称して字日和女に鎮座していたが、天正年間(1573年)兵火に罹って神宝、社記を焼夫したので創立年代は未詳である。その後現在地に勧請し、式内秘羽女神社として崇敬していたが、蜂須賀家政入国後、秘羽女の社号は差支えがあるとて改称するよう申渡され、誉田別天皇を合祀して鎮守八幡神社と改め明治8年村社に列せられた。
 氏子は児島地区に200戸ある。春祭は旧暦2月16日、夏祭は6月16日で、これらは現在では氏子がお詣りするだけになっている。秋祭は10月24日が本まつりでお太夫さんが、お鏡・お神酒・おさかな等を神前に供え、当日は神輿が児島地区を廻り・5箇所でお祓をする。昔は当屋も西の町・中の町・東の町に分けて交替でやっていたが、現在では神社総代4人が祭礼その他万般は協議決定し、諸経費は年始めに1年分として100円乃至200円を集金している。

阿波学会研究紀要 郷土研究発表会紀要第17号 川島町における氏神信仰と講



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