式内弥都波能売神社に比定されている。 大永2年(1522)正月14日の旧記に「式内小社田寸神社」とあり、式内田寸神社にも比定された。 神宝麻桶にまつわる伝説 「瀧の宮の神宝は麻桶に入れたる只一筋の毛なり。神慮穏かならざる時は数岐に烈けわれて延びはびこり、麻桶の蓋を突き上げて外に余ること夥し、神意静なれば毛一筋なり」。 |
武大神社 井川町井内西1412番地にあり、祭神は稲田姫命・素盞鳴命・八気蛇猛命の三神である。 古くは弥都波能売(みずはめ)神社、あるいは田守(たず)神社滝官牛頭天皇と言う時代も合った様であるが、明治3年3月より武大神社となった。 社格は村社で村長が幣帛を供進していた。 宝物その他 一、績桶(おごけ) 三個あり、古代に麻を漬けて苧(お)の糸を製した桶(おけ)であり、この桶の中にただ一すじの毛が御神体である。神慮おだやかならざる時は、この毛が分れて大量になり桶のふたを突き上げて外に湧き出るという伝えがある。 二、神殿 明治16年桧皮葺を造営、明治42年瓦葺に新築、昭和28年銅板葺に改める。 三、唐獅子 文久3年、施主大溝半次郎 四、石鳥居 大正元年10月26日建設 五、棟札 十四枚あり、最古のものは、永正12年(1515)とあり書者は阿闍梨(あじゃり)宥祇である。 井川町誌 |