乙訓坐大雷神社
おとくににますおおいかずち

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　　　【社名】吉田本で乙訓坐大雷神社とあり、金剛寺本では乙訓坐火雷神社とある。
　　　　　　　『績日本紀』や『文徳天皇實録』にも火雷神とある。


　　　【比定】向日神社祠官六人部克巳は『向日神社々誌』(昭和１５年４月)の中で、
　　　　　　　角宮神社説を斥けるとともに、今日の向日神社に併祭されている火雷神社をもつて、式内社に比定している。


　　　【由緒】「火雷神社は、神武天皇が大和国橿原より山城国に遷り住まれた時、
　　　　　　　神々の土地の故事により、向日山麓に社を建て火雷大神を祀られたのが創立である」（向日神社･参詣の栞）。
　　　　　　　向神社と火雷神社の両社は、同じ向日山に鎮座され、向神社は上ノ宮、火雷神社は下ノ社と呼ばれていた。
　　　　　　　承久の変（１２２１）に火雷神社の神主・六人部（ムトベ）氏義が天皇方に組して敗れ、
　　　　　　　その子孫は丹波に隠棲した。曾孫・氏貫の代の建治元年（１２７５）旧里に帰ったが、社殿の頽廃はなはだしく、
　　　　　　　向神社の神主・葛野義益の建議によって、火雷神社の御樋代（ご神体）を向日神社に納めた








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