船玉神社
ふなたまじんじゃ


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【祭神】

紀氏神および志麻・静火・伊達の神を奉じた紀伊國の在地勢力は西征に從つたが、これを先導せられたのは住吉大神である。だからこそ皇后は親ら住吉三神を祀られた。而して皇后に代つて祭祀を奉仕したのは手瑳足尼であるが、元來は紀氏神・志麻神・静火神・伊達神を奉ずる氏族、云ひ換へるなら是等の神々が住吉大神を奉祀したのであらう。それは紀の水軍の船舶を先導せられた船魂である。このことは「祭る人」から「祭られる神」ヘ、さらに「祭る神」への転生と再生の論理を反映してゐるもので、その構図を端的に示すのが『住吉大社神代記』の船玉神の注であると考へられる。即ち紀氏神以下の神々は夫々の氏族により「祭られる神」であつたが、船玉神としての住吉大神を「祭る神」となつた。この場合の住吉大神は師船を導いたのが荒魂であるから(神功皇后摂政前紀〕、船玉神は住吉大神の荒魂としてよいであらう。
「式内社調査報告」





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