玉祖神社
たまおやじんじゃ


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【玉祖神社の指定文化財】

@木造制札:文治(ぶんじ)元年(1185)12月に、北条時政(ほうじょうときまさ:1138〜1215)が玉祖神社の宮寺・薗光寺(おんこうじ)に出した制札です。この制札は、日本最古の禁制(きんぜい)として有名です。「薗光寺は、鎌倉幕府の将軍の源頼朝(みなもとよりとも)の祈祷所(きとうしょ)であるから、寺や田畠、山林などを荒らしてはならない」という内容が書かれています。制札は、縦20p、横15p、厚さ1cmの板に墨書してあります。「平(たいら)」の署名の下の花押(かおう)は時政のものです。上部中央に釘穴がみられることから、門前にかかげていたことが想像できます。[昭和25年8月29日指定] (国指定文化財)
A木造男女神像:社伝によれば神像二体は、御神体(ごしんたい)として祀られた玉祖宿禰夫妻(たまおやすくねふさい)の像とされています。二体とも桧(ひのき)の一木造りで、男神像は像高54cm、頭上に冠(かんむり)をかぶり、前襟(まええり)を広くあけた袍形式(ほうけいしき:前開きのガウン状の袍を着用した形式)の衣服をまとって端座(たんざ)しています。女神像は像高45cm、左ひざを立てて座っています。この座法は朝鮮系のものです。両像とも元は彩色が施されていましたが、現在は剥落して、女神像の後ろ髪の一部に黒く彩色されていたあとがうかがえるのみです。[昭和45年2月20日指定] (府指定文化財)
B玉祖神社のくす:玉祖神社の参道の石段の前段をあがった右手の所にあります。地上からすぐの所で幹(みき)が三つに分かれています。幹周(みきまわ)りが8.5m、樹高20.6mもあり、巨樹の一つとして、昭和45年2月大阪府天然記念物に、昭和61年4月には八尾市保全樹木に指定されました。渋川神社のくす及び垣内の善光寺のくすと、市内におけるくすの三大樹として有名です。(府指定文化財)


【本社三所大明神】

当社は、中世以降、高安郡11ヶ村の総氏神として崇拝されるようになる。
江戸時代に“本社三所大明神”と呼ばれた三座の神、
 ・第一 玉祖大明神(男神)−−当社本来の神
 ・第二 香森大明神(女神・中の森ともいう)−−都夫久美神社(水越)の神
 ・第三 鴨森大明神(男神・対の御前ともいう)−−鴨神社(大竹)の神
で、本来の祭神とともに、水越・大竹など近傍集落の氏神のほとんどを取り込み、祀っていたという。
その後、明治になっての神社統合によって都夫久美神社(昭和40年分離・旧社地に復帰)・鴨神社・御祖神社の他数社を合祀し、現在に至っている(今、主祭神の他に18神を祀るというが、詳細不明)。





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