日部神社
くさべじんじゃ


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【日部神社神門】

堺市指定有形文化財
日部(くさべ)神社神門は、安土桃山時代の様式を受け継ぐ17世紀前期の四脚門(しきゃくもん)です。
 旧八坂神社の門で、棟の鬼瓦に「貞享元年」(1684)の箆書(へらがき)が見られるものの、建立年代は定かではありません。
 柱上の実肘木(さねひじき)や木鼻、控え柱間の中備蟇股(なかぞなえかえるまた)などの細部意匠には、輪郭の力強さが認められ、また面取りの大きい控え柱等の軸部が太く安定感に優れています。
 四脚門の遺構が数少ない大阪府下において、安定した形式を持ち、建立年代が江戸時代初期にまで遡る可能性の有る門として、大変貴重な遺構です。
堺市HP


【日部神社本殿】

重要文化財
日部(くさべ)神社本殿は建築様式や技法、また本殿前にあった石燈籠(重要文化財)に正平24年(1369)の製作年代が刻まれていることなどから、その頃に建立されたと考えられます。柱の間を飾る蛙(かえる)の足のような形をした蟇股(かえるまた)という部材には、祭神である牛頭天王(ごずてんのう)にちなんだ牛、唐獅子(からじし)、碁を打つ二人の人物、鳩(はと)と松、鴛鴦(おしどり)など、さまざまな彫物があります。
堺市HP


【日部神社石燈籠】

重要文化財
日部(くさべ)神社の石燈籠(いしどうろう)は四角形のすっきりとした美しさと、和泉砂岩(いずみさがん)の細かい石質を生かした装飾性豊かな彫刻に特色があります。笠の上には、近畿地方の燈籠には珍しく火炎宝珠(かえんほうじゅ)をのせ、各部材には四天王立像(してんのうりゅうぞう)・宝相華唐草文(ほうそうげからくさもん)などが彫られています。竿(さお)に刻まれている銘文から、この石燈籠が正平24年(1369)に作られたことがわかり、制作年代の判明する工芸的に優れた石燈籠として大変貴重な作品です。
 かつては重要文化財の本殿に向って右側に置かれていましたが、現在は収蔵庫内に移され、もとの場所には複製品が置かれています。
堺市HP





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