内宮の摂社27社のうち第7位。 県道13号線、蚊野交差点の北に鎮座する。集落の中に叢林がある。 往時このあたりには外城田川が流れていたと思われ、蚊野の田野をうるおす外城田川の神恩を祀ったと思われる。 昔は、前殿に御前社があったが、再興されず現在は、御同座に祀られている。 中世廃絶し、寛文13年河辺精長により再興再建。 寛文の再興以前より現地に社があつたことが認められ、その社は幅二十間余四方も有り、古より舎壇のあつたことが記されている。また、この社の奥の所を掘つた時、昔の柱穴や朽ちた柱を掘り付けたとあり、旧地と認めている。この地への再興に関して異論は出されていない。 蚊野御前神社は内宮の摂社27社のうち、蚊野神社に次ぐ第8位である。正殿は中絶し、蚊野神社に同座する。 祭神は御前神(みまえのかみ)。『宇治山田市史』では「蚊野御前神」とする。蚊野神社の祭神・大神御蔭川神と同じく、外城田川の支流の川の神とされる。大神御蔭川神をなだめ、支える神である。 |
蚊野神社かのじんじゃ 皇大神宮摂社。御祭神はこの地方の開拓守護神として田野をうるおす灌漑用水の神、大神御蔭川神(おおかみのみかげがわのかみ)。 摂社の蚊野御前神社が御同座されています。蚊野の松並木に昔の熊野西国街道の名残りを偲ぶことができます。 せんぐう館 |
蚊野神社 蚊野は加能と訓べし○祭神太神御蔭川神○田辺郷蚊野村に在す、(神名略記)○式四、(伊勢大神宮)大神宮所摂廿四座の第五に載す、〇儀式帳云、称太神御蔭川神、形鏡坐、大長谷天皇御宇定祝、 神社覈録 |